基礎編
シクロデキストリン(環状オリゴ糖)ってなに?
シクロデキストリンの働き
αとβとγ、それぞれの特徴
α、β、γの世界的な安全評価
α、β、γ、それぞれの大量生産が可能に
一般的な4つの包接方法
α-CDには、さらなる効果が…
米国で脚光を浴びるダイエット効果
日本でもダイエット効果が評判に
アレルギー疾患の改善にもすぐれた効果
血糖値上昇抑制効果
飽和脂肪酸の選択排泄効果
γ-CDにもこんな効果が…
コエンザイムQ10の弱点を克服するγ−CD
CoQ10包接体(包接化CoQ10)の様々な効果
応用編
注目のCD用途分野
食品・化粧品分野への応用
化粧品分野への応用
生活用品用途編
医農薬用途編
環境用途編
化学修飾・化学反応編
ナノ超分子編
シクロデキストリンを使った商品例
寺尾啓二・株式会社シクロケムバイオの論文・資料リスト
寺尾啓二・株式会社シクロケムバイオの書籍リスト
寺尾啓二・株式会社シクロケムバイオの学会発表論文と招待講演リスト
寺尾啓二・株式会社シクロケムバイオの特許リスト
2010年シクロケムの成果
2011年シクロケムの成果
2012年シクロケムの成果
2013年シクロケムの成果
2014年シクロケムの成果
2015年シクロケムの成果
2016年シクロケムの成果

シクロデキストリンとは?:基礎編

α、β、γ、それぞれの大量生産が可能に

シクロデキストリンの存在自体は、100年以上も前から知られていましたが、β−シクロデキストリンが工業生産されるまでには70年近い長い年数が経過し、αとγの工業生産が可能になるまでにはさらに約10年が必要とされたのでした。

シクロデキストリンの工業生産をはじめて実現したのは日本で、1976年のことでした。とはいっても、当時、大量生産されていたシクロデキストリンはβ−シクロデキストリンと、α、β、γ、3種のシクロデキストリンの混合物でした。理由は明快で、純粋なαやγのシクロデキストリンの生産は難しく、それだけにたいへん高価で、α-シクロデキストリンは1kg 5万円〜10万円、γ−シクロデキストリンにいたっては1kg当たり100万円以上もするほどでしたから、工業的な利用はほとんど不可能に近い状況にあったのです。

それが、約10年の年月を経て、画期的な変革がもたらされます。ドイツのワッカーケミー社によって、α、β、γ、それぞれのシクロデキストリンを選択的に、しかも経済的に製造する方法が発見されました。

2000年に、ワッカーケミー社の子会社であるワッカーケミカルコーポレーションが、原料であるトウモロコシのデンプンがもっとも安価な米国アイオワ州に、世界最大のシクロデキストリン生産工場を建設。食品や医薬品向けに、α、β、γ、3種それぞれの工場生産を開始しました。これにより、高純度なα−シクロデキストリンやγ−シクロデキストリンを従来の10〜100分の1以下の製造コストで生産することができるようになり、βシクロデキストリンとほぼ同様の価格での供給を実現させました。なお2006年春、シクロデキストリン工場として、世界で唯一のFDA(米国・食品医薬品局)の認可工場となっています。

α、β、γ、それぞれの大量生産が実現したことで、世界のシクロデキストリンの工業的な利用状況も大きく変わりました。さらなる応用開発の可能性にますます大きな期待が寄せられています。

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