血糖値の抑制効果向上

機能性食材、日本に投入

独化学大手ワッカー・ケミーのバイオ子会社、米ワッカーバイオケム(ミシガン州)は、血糖値の上昇を抑える効果を高めた機能性食材を日本市場に投入する。食物に混ぜても加熱しても変色しないのが特長で、どんな料理にでも利用できる。日本で七百万人以上とされる糖尿病患者向け食材・食品の製品化が相次ぎ、市場が拡大しているため参入を決めた。

発売する「CAVAMAX W6 Food」はトウモロコシのでんぷんで合成する「シクロデキストリン(CD)」と呼ぶ環状オリゴ糖で、構成するぶどう糖単位が六個の「αCD」。これまでは食品の酸化防止や香りの保持の材料として使われていた。この材料をベースに、新たに健康向け食材としての用途を開発した。米飯やうどんなどの穀物ベースの食事に混ぜれば、食後の急激な血糖値の上昇を妨げる。飲料水への対応もできる。日本で食品添加物としての認可も取得した。

血糖値を抑える機能性食材としては、特殊加工を施した「難消化性デキストリン」と呼ぶ繊維を六割程度含むものがすでに実用化されている。だが米飯などに混ぜて加熱すると褐色に変化するなどの難点があった。

さらに化合物であるため、同社の機能試験ではαCDに比べて血糖値の抑制効果が三割程度低かったという。

日本での販売は、バイオベンチャーのシクロケム(神戸市、寺尾啓二社長)が担当。食品会社などへの販売で、二〇〇五年には年間二十億円の売り上げを目指す。

糖尿病患者向けの食材・食品としては亀田製菓やエスビー食品が難消化性デキストリンを含むパック米飯を相次いで発売。血糖値の抑制効果をうたった商品展開が激しくなっている。