健康機能食材で事業化

血糖値の上昇抑制に効果 αシクロデキストリン

(株)シクロケム(神戸市中央区、寺尾啓二社長)は、αシクロデキストリン(以下αCD)を健康機能食材として事業化する。同社はこのほど、米国ワッカー・バイオケム社と連携し、αCDに血糖値の上昇抑制効果があることを突き止め、ワッカー・バイオケムが基本部門、シクロケムが用途特許を国内外に出願した。シクロケムは独ワッカー・ケミー社の日本法人・ワッカーケミカルズイーストアジア(株)のCD事業とファインケミカル事業を継承して、昨年12月に寺尾啓二博士(中央大学理工学部講師)の出資により設立され、ワッカー・バイオケムの天然型αβγCD、化学修飾型CDを国内に独占的に供給している。現在、ワッカー・バイオケムのCDは世界の80%を超えるシェアを持ち、同社のバイオ技術によって一九九九年米国アイオワ州に建設した年間5000tの能力のプラントから供給を受けている。原料のコーンスターチは米国のカーギル社から世界で最も安価に供給を受けており、CDビジネスは世界で圧倒的な競争力を誇っている。

今回の快挙は、ワッカー・バイオケムの新知見に基づくもので、穀物をベースとする食材や飲料水にαCDを加えることにより、風味を損なわずに血糖値の上昇抑制が顕著に現れる。αCDは熱的に安定で、米飯やパンに加えて加熱しても変色せず、加工適性があることをシクロケムが突き止めた。今後、米飯、うどんなどの麺類、ダイエット用の清涼飲料水やドリンク剤などの商品展開が見込まれる。