シクロケム、二酸化炭素を包接したサイクロデキストリンを製品化

サイクロデキストリン(CD)を販売しているベンチャー企業のシクロケムは、二酸化炭素を包接したαサイクロデキストリン(αCD)の製品化に成功したことを明らかにした。血糖値上昇抑制作用など付加価値を持つ食品の原料として販売する。
αCDは、6個のブドウ糖が環状につながった分子で、中心に空洞を持つバケツのような形をしている。シクロケムでは、気体の二酸化炭素と固体のαCDを10気圧の高圧下で処理することで、αCDの中に二酸化炭素を取り込ませた。100gのαCDが、処理後には104gの包接化合物になったという。包接された二酸化炭素は、加熱によりCDから離れて気体となるため、ケーキなどの膨張剤として利用できるという。価格は1キログラム当たり5000円程度を予定している。
αCDは難消化性で、食後血糖値の上昇を抑える働きがあり、既存の難消化性デキストリンと違って加熱しても黄変しない。さらに、βCDが海外で1日当たりの上限摂取量を定められているのに対し、摂取に関する規制がない。
シクロケムでは、膨張剤としての機能と、血糖値コントロールの機能を併せ持つ素材として、この二酸化炭素包接CDを売り込んでいく計画だ。既にサンプル出荷可能な状態にあり、2003年10月7日から9日まで開催された食品開発展でも発表した。(増田智子)