α-CDに抗アレルギー効果  シクロケムが特許を出願

サイクロデキストリン(CD)メーカーである米国ワッカーバイオケム社の国内総代理店であるシクロケム社(神戸市中央区)は、α-CDにアレルギー疾患を改善し、IgE抗体を抑制する作用を見出し、特許出願を行い、応用を開始する。

同社の関連会社であるテラバイオレメディック社(同上)は、α-CDの健康食品「ピュアファイバー」を販売しているが、利用者からアレルギー疾患が改善したとの声が多く届いていた。そのため、同社は、気管支喘息、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎の症状を持つボランティアの被験者12名に、5gのα-CDを100mlの水に溶かして、毎日睡眠前に2カ月服用させ、その後の症状の変化をみた。その結果、気管支喘息の被験者は、症状が消え、完治した。アトピー性皮膚炎の被験者では、一部の人が完治し、多くの人に改善がみられた。また、アレルギー性鼻炎では、花粉症が全く出ない人が多く、鼻水、鼻づまりが軽減した。これらの良好な結果をえたことから、特許出願を行ったものである。

同社は今後、アレルギー疾患に対する更なる解明を進めるため、摂南大学薬学部の中西邦夫教授らと共同で、「自然発症アトピー性皮膚炎マウスを用いた血清中IgE抗体価に及ぼすα-CDの影響」をテーマに、免疫抑制剤として利用できるかなど研究を進めることにしている。

ワッカーバイオケム社は、従来高価であったα-CDを量産化することで、低価格化し広範な用途に利用できるようにした。シクロケム社らは、これまですでにα-CDが水溶性難消化デキストリンとして食物繊維様作用を持つことに着目、血糖値上昇抑制効果のあることを発見し、欧米ではワッカー社が、日本では同社が特許出願を行っている。α-CDには、他の物質を包接する機能もあることから、他の抗アレルギー素材を包接するなどしてより効果のある素材開発も図っていくことにしている。