「くま笹エキスパウダー」上市

CDの包接で安定化に成功

脂肪吸収抑制作用をマウスで確認

シクロケム(神戸本社・神戸市中央区、078・302・7003)はこのほど、クロロフィルを安定化し緑色を保持したくま笹の抽出エキス「くま笹エキスパウダー」を上市した。サイクロデキストリン(CD)の包接作用により分解しやすかった色素成分の安定化に成功し、色素の難溶性と安定性を改善している。機能性についてもマウスを使った独自の試験においても脂肪吸収抑制作用を確認しており、今後のCDを活用した機能性素材の一つとして展開を図るとともに、CD技術を応用した苦味低減の研究も進めている。

くま笹は、これまで食べ物の鮮度を保つ防腐効果をはじめ、消臭作用、疲労回復、食欲増進、糖尿病,腎臓病などに効果があるとされ,民間伝承薬などで利用されてきた。しかし、くま笹をそのまま微粉末化したパウダーは、水に不溶、吸収率が低い―などの問題点があった。また、くま笹から抽出したエキスはそのままでは不安定で色素成分が分解しやすい、変色しやすい、有効成分濃度が低い―などの問題点があった。同社ではこれらの問題点を解決すべくガンマサイクロデキストリン(γ-CD)を用い包接化する独自の製法を確立。主原料にクロロフィル含有率の高いくま笹を使用し、γ-CDで抽出エキスを包接することで退色率を低くし、色素安定性の高いエキスパウダーを開発した。価格はキロ当たり1万5000円を設定しており脂肪吸収抑制作用のある健食素材として販売を進める方針だ。

同社は、提携先のワッカー社がγ-CDの工業化を確立しており、これまで国内でγ-CDの供給を進めてきたが、最近ではCD応用技術を駆使して苦味低減作用を報告している。近年、高濃度で飲料に配合され注目のカテキンの苦味低減にこれまではベータサイクロデキストリン(β-CD)を使用しているが、γ-CDと併用することでβ-CDをEU(欧州連合)の安全基準値に抑えながら苦味を低減することを確認している。また,カテキンだけでなくギムネマや苦丁茶、クチナシなど苦味を持つ素材もCDを用いれば苦味を低減できるという。

同社では、CDの包接作用や苦味低減作用により様々な機能性素材の持つ問題点の改善を行い、これらの素材を用いた製品を子会社のテラバイオレメディック(神戸市中央区)で末端商品を通信販売で発売した。商品はCDを利用し生活習慣病に対応した素材を配合した「ナノスリム」(300mg×270粒、8400円)。9粒(2.7g)当たりカテキン324mg(EGCGとして202.5mg)、くま笹エキス末504mg、総ギムネマ酸34.5mg、L-カルニチン180mgを含有している。