BMI値の変化を確認

（株）シクロケム（東京都中央区）では、中性脂肪低減効果など、ダイエット効果が確認されているαシクロデキストリン（αCD）に関してはかつて、特許も出願されたが、高価な食品添加物であるという理由から利用されないで放置され、最近になって特許の権利は失効した。2000年になって米国ワッカーバイオケム社がαCDの量産化に成功し、ワッカー社と国内総代理店の同社は、αCDが水溶性難消化性デキストリンで食物繊維であることに着目。血糖値上昇抑制効果のあることを確認し、それぞれの特許を出願したという経緯を持つ。同社ではその後、抗糖尿、肥満者向けに「ピュアファイバー（αCD）」（300ｇ・6300円・税込、700ｇ・12600円・税込）の販売を開始した。

これまでにαＣＤに見出された健康改善効果は、中性脂肪減少効果、体重減少、コレステロール減少効果、血糖値上昇抑制効果、便秘改善効果など。

αＣＤを含むエサを与えてラットを飼育し、体重の測定した実験（αＣＤの体重当たりの摂取量は、6～13ｇ/mg体重）では、20％以上αCDを含むエサでは、対照実験に比べて有意に体重が減少。ヒト試験では、αCD服用によるBMI値（体格指数）の変化を、5名を対象に行ったところ、5名全てで、有意な結果を得ている。

「αCDのダイエット効果とは、いわゆる体形にこだわっている人が望むような痩身的な意味合いは少なく、生活習慣病予防などのために標準化させることを目的としている」（同社代表）と注意を促している。