ＣＤ包接技術を化粧品に

ＣｏＱ10にレチノール添加　吸収率と安定性向上

（株）シクロケム（東京都中央区）は、CoQ10に化粧品原料として知られるレチノールを加えた化粧品クリームの提案を行っており、３月末より供給を開始する。

商品名は｢Nano Radiance Q＆A｣。同品は、原料であるCoQ10とレチノールの双方にγＣＤ（ガンマシクロデキストリン）による包接加工を施しており、吸収率や安定性を向上させている。CoQ10にレチノールを加えることで、小じわの原因である皮膚の酸化を防ぐとともに、細胞賦活効果により、肌に弾力と潤いを与えるという。ナノ加工による安定化技術によって、CoQ10とレチノールの分子を一つ一つ保護することで、安定して肌に届けるメカニズムを持つ。

レチノールは主に、皮膚細胞の成長や正常な働きに不可欠なビタミンＡの機能をもち、シワの原因とされるコラーゲンの分解酵素を抑制、繊維芽細胞の増殖や賦活(コラーゲン・エラスチン産出)に役立つとされる。

同社は、これまでに様々な角度から包接体レチノールの安定性試験を行い有意な結果を得ているところから、今後、様々な方面への提案を強化していく。