株式会社シクロケム
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ニュースリリース

NZ産プロポリス含有成分CAPEの抗コロナ作用が示唆されました。

シクロケムグループは、以前よりニュージーランド産プロポリスの有効成分であるコーヒー酸フェネチルエステル(CAPE)をγ-シクロデキストリン(γ-CD)によって粉末化し、安定性を向上させたCAPE-γ‐CD包接体を開発し、国立研究開発法人産業技術総合研究所(National Institute of Advanced Industrial Science and Technology:AIST)と共同研究を行い、CAPEおよびCAPE-γ-CD包接体の抗腫瘍作用1)などを見出しました。

この度、AISTおよびインド工科大学デリー校(Indian Institutes of Technology:IIT-Delhi)との共同研究にて、ニュージーランド産プロポリスに含まれる成分のCAPEが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を抑制する可能性を見出し、その研究論文がJournal of Biomolecular Structure and Dynamicsにアクセプトされました。2) 3)

同研究では、ニュージーランド産プロポリスに含まれるCAPEが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の増殖に必要なメインプロテアーゼ酵素の活性を阻害する可能性を発見。「新型コロナウイルス感染症に対し、いくつかの治療または予防的価値を提供する可能性がある」ことが示唆されました。

当社では、ニュージーランド産プロポリスに含まれているCAPEを高濃度に含有するNZCAPE™30+プロポリスエキスを原料に用いた、「CAPE-γ‐CD包接体(製品名:NZプロポリスCD)」の国内製造販売を行っておりますが、今後さらに研究開発を行い本製品を通じた新型コロナ対策に貢献できるよう努めて参ります。

参考
1) Renu Wadhwa et al., 2016, Journal of Cancer, 7(13), 1755-1771.
2) Vipul Kumar et al., “Withanone and Caffeic Acid Phenethyl Ester are Predicted to Interact with Main Protease (Mpro) of SARS-CoV-2 and Inhibit its Activity”.
3) AIST, 2020年5月29日, アシュワガンダとプロポリス天然のコロナ戦士となるか

NZCAPE™について

NZCAPE™は、プロポリス中のCAPE濃度測定に基づいた規格です。
プロポリスは産地により有効成分やその含有量がことなることが知られています。
(参考:S.Kumazawa et al., Food Chemistry, 84(2004), 329-339.)


ブラジル産プロポリス有効成分:アルテピリンC
ニュージーランド産プロポリス有効成分:CAPE など

NZCAPE™は、CAPEを含むニュージーランド産プロポリスを使用した製品に表示されています。
NZCAPE™30+は、ニュージーランド産プロポリス由来固形分10g中にCAPEが30mg以上含まれていることを示しています。

これまでの研究成果について

株式会社シクロケムバイオの研究成果についてはこちらをご覧ください。。

第26回 シクロデキストリンを用いたプロポリス抽出液の粉末化と物性評価 第36回 シクロデキストリンによるCAPEの包接安定化作用 第65回 コーヒー酸フェネチルの抗ガン活性におけるγ-シクロデキストリンの効果

NZプロポリスCDについて

本製品についてはこちらをご覧ください。
NZプロポリスCD