研究成果
第3回 難消化性デキストリンについて
みなさん、「難消化性デキストリン」という言葉をご存知ですか?
難消化デキストリンはデンプンの仲間です。
難消化・・・人の消化酵素で分解されにくい
デキストリン・・・ブドウ糖が連結した分子
つまり、難消化性デキストリンとは、ブドウ糖がつながった構造を持つ体内酵素で消化されない物質の総称です。
デンプンを加熱処理、酵素処理すると、体内の酵素で分解されにくい(難消化性)部分が得られます。これを分離、精製して難消化性デキストリンは製造されています。
また、同じデンプン由来であるシクロデキストリン(環状のデキストリン)にも難消化性のものがあります。この難消化性デキストリンは一般に環状オリゴ糖と呼ばれ、身の回りの食品に広く使われています。
難消化性デキストリンは水に溶ける食物繊維です!
難消化デキストリンのはたらき
難消化性デキストリンには、次のような働きが知られています。
- 食後の血糖値の急激な上昇を抑える
- 血清コレステロール、中性脂肪の低減効果
- 食物繊維としておなかの調子を整え、便通を良くする
厚生労働省が機能表示を許可した特定保健用食品の関与成分で、ヤクルトの「健茶王」、伊藤園の「緑茶習慣」、亀田製菓の「からだサポートごはん」などに使用されています。