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マヌカハニーとオーストラリアンハニー

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マヌカハニーとオーストラリアンハニー

オーストラリアのシドニー工科大学、サンシャインコースト大学、そして、シドニー大学の共同研究によって様々な種類のオーストラリアの蜂蜜のメチルグリオキサール(MGO)値と抗菌活性が調べられ、ニュージーランドのマヌカハニーと同様にMGOが高濃度に含まれるティーツリーやジェリーブッシュから採れる蜂蜜が存在することが明らかとなり、2016年12月にその詳細が論文発表されました。

The Antibacterial Activity of Australian Leptospermum Honey Correlates with Methylglyoxal Levels N. N. Cokcetinら、PLoS ONE 11(12): e0167780 (2016)

この研究ではオーストラリアの80種類の蜂蜜(Leptospermum族)を調査しており、その中で特にL. liversidgeiとL. polygalifolium由来の蜂蜜は高いMGO濃度と高いDHA濃度を有していることが確認されています。

表1. オーストラリアン(Leptospermum)ハニーのMGO値とDHA値

サンプル評価されたオーストラリアン蜂蜜を採蜜した地域を図1に示しています。このオーストラリア地図から高いMGO濃度を有するL. liversidgeiとL. polygalifolium由来の蜂蜜が採蜜された地域は隣接していることが判ります。

図1. サンプル評価したオーストラリアンハニーを採蜜した地域

このMGO濃度と過酸化物に由来しない抗菌活性であるNon-Peroxide Activity (NPA)の相関関係も80種のサンプルに対して評価しており、マヌカハニーのMGOとNPAと同様に高い相関が示されています。尚、NPAは定法に従い黄色ぶどう球菌に対する抗菌活性をフェノール濃度で評価したものです。

図2の緑色のダイヤモンドマーカーはMGO濃度が>800mg/kgでNPAは>20%、青色マーカーはMGO濃度が260-800mg/kgでNPAは10-20%、赤色マーカーはMGO濃度が<260mg/kgでNPAは<10%を示しています。尚、紫色マーカーのクローバー蜂蜜はネガティブコントロールとして、黄色マーカーのNZマヌカハニーと橙色マーカーコンビタのメディハニー(マヌカハニー)はポジティブコントロールとして分析しています。

図2. オーストラリアン(Leptospermum)ハニーのMGOとNPAの相関

また、80種のオーストラリアンハニーの品質を評価するためヒドロキシメチルフルフラール(HMF)値も分析しています。HMFは濃度が高まると発がん性を示す物質ですのでマヌカハニーの場合は<40mg/kgである必要があります。7サンプルでHMF値は>40mg/kgを示しましたが、それらは何れも古いサンプルでした。73サンプルの品質に問題はありませんでした。そして、HMFとMGOに相関は観られませんでした。

表2. オーストラリアン(Leptospermum)ハニーのHMF

このようにオーストラリアンハニーにもマヌカハニーと同様に、あるいは、それ以上の濃度で健康増進効果を示すMGOが含まれており、HMF値も<40mg/kgであり、オーストラリアンハニーはマヌカハニー同様に品質に問題のない高級蜂蜜であることを示しています。

このようにオーストラリアンハニーは高級な蜂蜜なのですから独自に高級ブランドとして販売していけばいいと思うのですが、マヌカハニーの方が早く世界的に認知されたことからオーストラリアではオーストラリアンハニーの販売戦略としてラベルに『マヌカ』を入れている製品が多く見受けられます。

図3. 『Manuka』ラベルのオーストラリアンハニー

『マヌカ』はニュージーランドのマオリ語であり、マオリ族はマヌカハニーを様々な用途に用いてきました。そこで、ニュージーランドの第一次産業省(MPI)はニュージーランド産マヌカハニーを主張するためのMGO以外の新たな指標となる特徴的な成分について新たなガイダンスを発表する予定だとのことです。

私どもの調査によると学術的な見地から現在までに提案されたマヌカハニーのMGO以外の特徴的な成分はとしてはレプトスペリンとレプテリジンがあり、新しいマヌカハニーのマーカーとして提案されました。しかしながら、オーストラリアンハニーにも実はそれらの成分が含まれていることが確認されているのです。

レプトスペリンはマヌカハニーの抗酸化物質であるシリング酸メチルの配糖体ですが、レプトスペリンがオーストラリアンハニーであるジェリーブッシュなどにも含有されていることが2017年の学術誌(Food Chemistry 214(2017)102-109)に報告されています。

図4. オーストラリアンハニー中に含まれるレプトスペリン量

また、レプテリジンは2016年にマヌカハニー特有の新しいマーカーとして発見され、学術誌(J. Agric. Food. Chem.)に報告されました。しかしながら、この物質もマヌカハニー特有ではなくオーストラリアンハニーに含有する物質であることが2017年の学術誌(Food Chemistry 225(2017)175-180)に報告されたのでした。

図5. オーストラリアンハニー中に含まれるレプテリジン量

このような状況下で、ニュージーランド政府とMPIは本当にマヌカハニーをオーストラリアンハニーと差別化できるマーカーを見つけることができ、2017年内に新たなガイダンスを発表できるのでしょうか?

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