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ピペリン-α-シクロデキストリン包接体の溶解性および吸収性評価
長谷川莉沙、近本啓太、上梶友記子、石田善行、中田大介、佐藤有一、寺尾啓二
日本農芸化学会 2024年度大会(東京)(2024.03.24-27).
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α-シクロデキストリン包接によるピペリンの溶解性および吸収性の向上効果
長谷川莉沙、近本啓太、行武詩織、乙坂彩海、石田善行、中田大介、吉川豊、佐藤有一、寺尾啓二
第78回日本栄養・食糧学会大会(2024.05.24-26).
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Cyclodextrin Chemistry in Gastrointestinal Tract for Healthcare Application
Keiji Terao
21st International Cyclodextrin Symposium, France (2024.06.10-14).
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Study on lowering effect of flaxseed oil and α-cyclodextrin inclusion complex on blood small dense LDL-cholesterol levels
Keita Chikamoto, Yuki Hashimoto, Takahiro Furune, Daisuke Nakata, Keisuke Yoshikiyo, Avirmed Baatarjav, Javzan Batkhuu, Yutaka Yoshikawa, Keiji Terao
21st International Cyclodextrin Symposium, France (2024.06.10-14).
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Utilization Properties of α-Cyclodextrin as a Prebiotic by Beneficial Gut Bacteria
Chihiro Ueno, Takahiro Furune, Keita Chikamoto, Risa Hasegawa, Yoshiyuki Ishida, Daisuke Nakata, Jo Takizawa, Yutaka Yoshikawa, Keiji Terao
21st International Cyclodextrin Symposium, France (2024.06.10-14).
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シクロデキストリンシンポジウム
ピペリン-α-シクロデキストリン包接体の経口吸収性評価
長谷川莉沙、近本啓太、行武詩織、石田善行、中田大介、吉川豊、佐藤有一、寺尾啓二
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
ピペリンは、コショウ等に含まれる辛み成分であり、血圧低下作用、冷えの改善、むくみの改善等の機能が報告されており、機能性表示食品関与成分として健康食品に利用されている。さらに、ピペリンはコエンザイムQ10、クルクミンなどの機能性成分やビタミン、ミネラルといった他の食品成分の吸収性を高めるという特徴的な効果を示すことが知られている。しかしながら、ピペリン自体は水溶性が低いため体内に吸収されにくいという問題点を持つ。そのため、ピペリンの水溶性を高めることで、ピペリンの摂取効果の向上や飲料などへの応用が期待できる。そこで本研究では、ピペリンの生体吸収性溶解性におけるシクロデキストリン(CD)の影響をラットを用いて検討した。
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シクロデキストリンシンポジウム
シクロデキストリン包接によるβクリプトキサンチンの吸収性と安定性の向上に関する検討
近本啓太、石田善行、中田大介、寺尾啓二
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
βクリプトキサンチン(BCX)はカロテノイドのひとつで、みかんやパプリカなどに含まれる天然の色素である。BCXは骨代謝を改善する機能を持つことから、機能性食品成分としてサプリメント等で利用されている。しかしながら、BCXは吸収性が低く、また酸素や光に対する安定性が低いため、それらを改善することで、より幅広く利用することが可能となる。本検討では、BCXと各種CDを組み合わせた、BCX-CD包接体を調製し、BCXの吸収性の指標となる食後人工腸液(FeSSIF)への溶解性を検討した。またより安定なBCX-CD包接体を調製するために、抗酸化剤を添加した際の安定性について検討した。
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シクロデキストリンシンポジウム
シクロデキストリン包接によるルテインの吸収性と安定性の向上に関する検討
近本啓太、石田善行、中田大介、寺尾啓二
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
ルテイン(LUT)はカロテノイドのひとつで、ホウレン草やケールなどに含まれる天然の色素である。ルテインは健康効果として、目や肌の機能改善だけでなく、認知機能改善などを示すことが知られており、機能性食品成分としてサプリメント等で利用されている。しかしながら難水溶性であるルテインは吸収性が低く、また光や熱に対して安定性が低いため、それらを改善することで、より良いルテイン製品の開発が可能となる。本検討では、ルテインと各種CDを組み合わせた、LUT-CD包接体を調製し、LUTの吸収性の指標となる食後人工腸液(FeSSIF)への溶解性を検討した。また安定なLUT-CD包接体を調製するために、抗酸化剤を添加した際の安定性について検討した。
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シクロデキストリンシンポジウム
シクロデキストリン包接によるα-マンゴスチンの吸収性向上に関する検討
行武詩織、石田善行、中田大介、井上裕、寺尾啓二
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
マンゴスチンに含まれるキサントン類の一つであるα-マンゴスチンは、強い抗酸化作用や抗がん作用、抗炎症作用などを持つことが報告されている。しかし、α-マンゴスチンは水への溶解性が低いことがわかっており、体内への吸収性が低いことが課題となっている。シクロデキストリン(CD)は包接により脂溶性物質の水溶性や吸収性を高めることができ、食品や医薬品分野で広く利用されている。そこで本研究ではα-マンゴスチンの水溶性や経口吸収性の向上を目的としてα-マンゴスチンCD包接体を調製し、水溶性および吸収性の指標となる食後人工腸液への溶解性を評価した。
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シクロデキストリンシンポジウム
市販の野菜ジュースや植物性ミルク飲料に対するα-シクロデキストリンを利用したフォーム形成剤
行武詩織、古根隆広、石田善行、中田大介、寺尾啓二
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
近年、カプチーノやマキアート、ラテなどに代表される泡(フォーム)を利用した飲料の需要が非常に高まっている。フォームのトッピングは飲料の外観を非常にユニークなものに変えるだけでなく、滑らかな口当たりやクリーミーさなどの食感を与えることができる。α-シクロデキストリン(α-CD)は、摂取した際に食後の血糖値上昇抑制効果、小型LDL低減作用などを発揮する食物繊維であるが、その一方で、卵白や牛乳などに含まれるタンパク質の起泡性や気泡安定性を向上させる作用を持つことが報告されている。我々はα-CDを利用した強い起泡性かつ気泡安定性を有する混合粉末であるコンプレックスA(ComA)の開発を行い、牛乳やフルーツジュース、緑茶、ココアといった市販飲料に添加することでフォーム形成剤として非常に有用であることを見出している。本研究では、市販の野菜ジュースや植物性ミルク飲料の起泡性や気泡安定性に対するComAの添加効果について検討した。
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シクロデキストリンシンポジウム
モノクロロトリアジノ化βシクロデキストリンとポリアリルアミンの架橋反応による可溶性ケラチンのポリエステル繊維への固定化の検討
秋田知己、佐藤慶太、石田善行、中田大介、寺尾啓二、中村延靖、野村史郎
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
廃ウール製品をアルカリ存在下、チオグリコール酸で処理後、酸化することで可溶性ケラチン(carboxymethyl alanyl disulfide keratin ; CMADK)を製造し、再資源化する試みがなされている。このCMADKをコットンなど安価な繊維にコーティングすることで、高価なウールと同等の機能性(吸湿発熱性、VOC除去、抗酸化性など)が付与できる。天然繊維については熱処理によりその水酸基等とCMADKのS-カルボキシメチルアラニンジスルフィド基(CMAD基)の間に化学結合を形成させることでCMADK表面加工が可能である。一方で、反応性官能基を持たない合成繊維では、未だ十分な洗濯耐久性を有するCMADK表面加工の報告がない。本研究では、包接能やイオン性相互作用によって多くの物質に対し強い吸着性を持ち、且つ、ポリアリルアミン(PAA)とモノクロロトリアジノ化βシクロデキストリン(MCT-CD)による架橋構造が強固な洗濯耐久性を生み出すPAA/MCT-CD繊維加工法にCMADKを組み込むことで合成繊維へのCMADKの固定化を検討した。
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シクロデキストリンシンポジウム
歯周病原因菌Porphyromonas gingivalisが形成するバイオフィルムにおけるα‐シクロデキストリンの除去効果に関する研究
上野千裕、古根隆広、石田善行、中田大介、寺尾啓二
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
近年、歯周病は口腔の健康のみならず、糖尿病や動脈硬化性疾患、非アルコール性脂肪肝など多くの全身疾患に大きな影響を与えることが報告されている。歯周病は、細菌によって引き起こされる感染性炎症性疾患であるが、Porphyromonas gingivalis(P. gingivalis)は重要な歯周病原因菌の一種であり、口腔内にバイオフィルムを形成して定着し、歯周病の発症や進行を促す働きを持つ。α-シクロデキストリン(α-CD)はBacillus cereusなどに対して細胞膜の一部を破壊する溶菌作用を有することが報告されており、P. gingivalisに対してはα-CDによる抗菌効果やバイオフィルム形成阻害効果が報告されている。本研究では、P. gingivalisが形成したバイオフィルムに対するα-CDの除去効果や、そのメカニズムについて検討した。
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シクロデキストリンシンポジウム
アマニ油-α-シクロデキストリン包接体の小型LDL-コレステロール低減メカニズムに関する検討
近本啓太、橋本優希、古根隆広、中田大介、吉清恵介、Avirmed BAATARJAV、Javzan BATKHUU、吉川豊、寺尾啓二
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
Low density lipoprotein(LDL)粒子はコレステロールや脂肪を各組織に運搬する役割を担っているが、血中のLDL-Cholesterol(LDL-C)値が高くなると動脈硬化リスクが増大することが広く知られている。近年の研究では、粒子サイズがより小さなsmall dense LDL(sdLDL)が動脈硬化のリスクマーカーとして注目されており、最近では、sdLDLを測定できる病院が増えてきたり、またメディアで取り上げられるなどsdLDLは世の中に周知されてきている。我々はsdLDL値を低下させる作用を有するアマニ油(FO)およびα-CDを組み合わせたアマニ油-α-CD包接体(FO-α-CD)粉末を作成し、α-CDによる包接によってアマニ油の酸化安定性が向上すること、およびFO-α-CDはそれぞれの単独摂取よりも強いsdLDL-コレステロール(sdLDL-C)低減効果を有することを見出している。本検討では、FO-α-CDのsdLDL-C低下メカニズムについてさらに詳細に検討するために、sdLDL-C変動因子について解析した。
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シクロデキストリンシンポジウム
シクロデキストリン包接によるビタミンK2(メナキノン-7)の溶解性改善
上梶友記子、行武詩織、岸岡麻由、石田善行、中田大介、寺尾啓二
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
ビタミンKは脂溶性ビタミンのひとつで、血液凝固や骨代謝に必要不可欠な成分である。血管壁へのカルシウムの沈着を防ぐことが明らかにされており、動脈硬化の予防効果も期待されている。天然に存在するビタミンKには緑葉色野菜や植物油などに含まれるビタミンK1(フィロキノン)と、腸内細菌によって合成されるビタミンK2(メナキノン)の2種類がある。更にメナキノンには11種類の同族体が存在するが、特に重要な栄養素とされているのがメナキノン-4とメナキノン-7 である。しかし、メナキノンは光照射やアルカリ条件下で不安定であること、疎水性物質であるために生体内への吸収性が低いことが問題とされている。これまでにコエンザイムQ10(ユビキノン)をγ-シクロデキストリン(γ-CD)で包接することによって、経口摂取時の吸収性が有意に向上することを知られている。メナキノンとユビキノンはどちらもキノン骨格とイソプレノイド側鎖から構成される化合物であることから、メナキノンにおいてもCD包接による特性改善が期待できる。そこで本研究ではメナキノン-7に着目し、その吸収性改善を目的として各種CDsを用いて包接体を作製し、生体吸収性の指標となる人工腸液に対する溶解性を評価した。
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シクロデキストリンシンポジウム
マウス脳及び末梢組織のオメガ3系脂肪酸組成比に与えるエゴマ油-γ-シクロデキストリン包接体摂取の影響
岡田仁美、清水英寿、近本啓太、吉清恵介、山本達之
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).
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シクロデキストリンシンポジウム
内臓脂肪型肥満へのポモル酸/γ-シクロデキストリン包接体摂取効果の検証
井圡良一、藪川啓司、石田善行、中田大介、寺尾啓二
第40回シクロデキストリンシンポジウム(東京)(2024.09.19-20).