第14回 CoQ10-γ-シクロデキストリン包接体による膝関節痛の緩和|株式会社シクロケムバイオ
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研究情報
研究成果

第14回 CoQ10-γ-シクロデキストリン包接体による膝関節痛の緩和

背景と目的

CoQ10は軟骨生成補助成分であり、軟骨構成成分の軟骨形成を補助するが、吸収性が低い為にあまり補助効果が現れず、効率良く軟骨が生成されない。

しかしCoQ10を包接化しておくことで、吸収性が改善して補助効果を十分発揮できる。

軟骨が擦り減って起こる膝関節痛が、軟骨の生成により緩和されると考えられる。そこで以下の試験を行った。

スクリーニング

60名についてスクリーニングを行い、リウマチ反応がなく、JCOM、膝関節痛のアンケート調査においてスコアが高い16名を選別し被験者とした。

サプリメントの摂取(12週間)

膝関節痛のアンケート調査
疼痛に関する医師の所見・評価

サプリメント処方

評価方法

膝関節痛のアンケート調査

(JKOM:Japanese Knee Osteoarthritis Measure)

  • VAS(Visual Analog Scale)
    痛みなしを0、想像できる最悪の痛みを100とし、現在の膝の痛みがどの程度かを患者さんに示して頂き評価した。
  • アンケート調査
    膝の痛みやこわばり、日常生活の状態、ふだんの活動、健康状態について

疼痛に関する医師の所見・評価

痛みなしを0、最も激しい痛みを3とし、評価した。

いずれも、低値ほど膝の状態が良い事を示す。

I 膝の痛みの程度(VAS)の推移

有意に値が低下し、膝関節痛の改善が認められた

Dunnettの検定による統計解析

II-V 膝の痛みの程度(アンケート調査)の推移

II 膝の痛みやこわばり
II 膝の痛みやこわばり
III 日常生活の状態
III 日常生活の状態
IV ふだんの活動
IV ふだんの活動
V 健康状態について
V 健康状態について

* P<0.05/3 ** P<0.01/3 *** P<0.001/3

いずれの項目も値が低下し、膝関節痛の改善が認められた

wilcoxonの符号付き順位検定による統計解析

疼痛に関する医師の所見・評価の推移

左足
左足
右足
右足

* P<0.05/3 ** P<0.01/3 *** P<0.001/3

両足共に値が低下し、疼痛に関する改善が認められた

wilcoxonの符号付き順位検定による統計解析

まとめ

軟骨構成成分と軟骨生成補助成分を併用し、さらに軟骨生成補助成分であるCoQ10の吸収性を高めたCoQ10-γ-シクロデキストリン包接体を摂取することで、膝関節痛の改善が有意に認められた。