第41回 マヌカハニーの効果③<抗酸化活性>|株式会社シクロケムバイオ
株式会社シクロケムバイオ
日本語|English
研究情報
研究成果

第41回 マヌカハニーの効果③<抗酸化活性>

Fig. 1. マヌカ蜂蜜の揮発性成分

マヌカ蜂蜜には、38種類の揮発性成分が含まれている(固相マイクロ抽出・GC-MS分析)。
このうち、最も多く含まれている物質がシリング酸メチルである。

E-Journal of Chemistry, 2010, 7(S1), S7-S14

フェノール類であるシリング酸メチルは抗酸化活性を有する。

Fig. 2. 蜂蜜中のシリング酸メチル含有量

種々の蜂蜜中のシリング酸メチル含量を調べた。

E-Journal of Chemistry, 2010, 7(S1), S7-S14

シリング酸メチルが含まれていたのはマヌカ、オレンジ、クリのみであった。
その中でマヌカ蜂蜜が最も多くのシリング酸メチルを含有していた。

抗酸化力評価

実験

各蜂蜜のDPPHラジカル消去活性を評価することにより、それぞれの抗酸化力を調べた。

方法

Fig. 3. 抗酸化力評価(DPPHラジカル消去活性)

結果

DPPHラジカル消去能はマヌカ > ライム > オレンジ > クリ > アカシア > みかん > レンゲ = ハゼとなった。

結論

  • マヌカ蜂蜜は抗酸化物質として知られているシリング酸メチルを最も多く含んでいた。
  • シリング酸メチルを多く含むマヌカ蜂蜜は、評価した蜂蜜8種類中で最も高い抗酸化力を示した。
  • マヌカ蜂蜜は他の蜂蜜にはない高い抗菌作用(メチルグリオキサール)と抗酸化作用(シリング酸メチル)を併せ持ち、健康増進を目的とした利用が期待できる。