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最新研究成果
スポーツニュートリションとしてのコエンザイムQ10-γシクロデキストリン包接体

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※本研究成果は、2012年9月7日(金)、第29回シクロデキストリンシンポジウム(9/6~7、星薬科大学(東京)にて開催)において発表しました。

背景

 当社ではシクロデキストリン(CD)の包接機能を利用して、機能性成分の水溶性、安定性、生物学的利用能などを向上させる技術を有しております。それらの成果は化粧品、食品等の様々な分野で広く利用されています。近年、高いアンチエイジング作用を有するコエンザイムQ10(CoQ10)という成分が注目されています。当社でもCoQ10をγCDで包接することにより安定な粉末を開発しました。現在、健康食品・機能性化粧品素材を目指した機能評価を行っており、γCD包接によりCoQ10の生物学的利用能が飛躍的に向上することを報告しています(※詳しくは、当社ホームページの最新研究成果「第54回」を参照して下さい。)。
 スポーツパフォーマンスにおいて、高い抗酸化作用やエネルギー産生作用を有するCoQ10を摂取することで、持久力向上や筋肉疲労の回復効果などが示されると期待されています。そこで、本研究ではγCD包接により生物学的利用能が高められたCoQ10-γCD包接体の摂取による持久力向上について検討を行いました。

CoQ10の訴求点

アンチエイジング効果 心機能改善効果
しわ改善効果 高血圧改善効果
美容のために お疲れの方に

検討方法

 日頃から運動をしている健常な20代から30代の男女32人の被験者を対象に、無作為に1群16名のグループに分け、それぞれCoQ10原末(100mg)とCoQ10-γCD包接体100mg(CoQ10として20mg)を1ヵ月間摂取させ、摂取前後における各被験者の最高心拍数の75%に相当する酸素摂取量(VO2@75%HRmax)を持久力の指標として測定した。

 測定には電磁ブレーキ式自転車エルゴメーター(コンビウェルネス社製エルゴメーター75XⅡ)を用いて、男性15W/min・女性10W/minのランプ負荷による漸増負荷法によってペダリング運動を行った。
 運動後、10分以上の安静を取らせ、1分間の無負荷ペダリングの後に漸増負荷を掛けた。負荷中のペダル回転数は50rpmとし、ピッチ音ならびにモニタ中の表示で安定したペダリングを取らせた。
 運動は各被験者の推定最高心拍数の75%を超えた時点を終了とし、自転車エルゴメーター付属の解析機を用いてVO2@75%HRmaxを測定した。

結果

CoQ10摂取前後のVO2@75%HRmax(ml/min/kg)

CoQ10原末摂取群

年齢
性別
摂取前 摂取
1ヵ月後
上昇率
29男 29.5 30.0 1.69
33男 24.5 24.8 1.22
22男 33.2 31.9 -3.92
25男 30.9 31.0 0.32
37男 29.9 30.6 2.34
26男 25.8 26.7 3.49
37男 28.1 27.9 -0.71
21男 30.3 30.2 -0.33
29男 34.4 33.7 -2.03
30女 33.6 33.8 0.60
33女 25.8 26.4 2.33
24女 22.9 22.9 0.00
35女 30.2 31.0 2.65
32女 34.7 32.0 -7.78
34女 29.3 30.1 2.73
37女 27.9 28.5 2.15

CoQ10包接体摂取群

年齢
性別
摂取前 摂取
1ヵ月後
上昇率
31男 28.9 29.2 1.04
27男 30.4 32.5 6.91
26男 31.8 31.5 -0.94
33男 26.1 30.1 15.33
32男 29.6 31.5 6.42
33男 30.4 31.7 4.28
26男 33.7 33.5 -0.59
29男 27.8 28.6 2.88
23男 34.9 34.8 -0.29
36女 25.9 26.8 3.47
30女 27.2 29.0 6.62
29女 30.5 31.1 1.97
34女 29.7 30.5 2.69
33女 30.2 29.7 -1.66
30女 30.7 31.5 2.61
27女 24.4 26.7 9.43

Fig 1 各群のVO2@75%HRmaxの上昇率平均値(持久力向上率)

CoQ10原末を摂取した群のVO2@75%HRmax上昇率の平均値は、0.3%となった。一方で、CoQ10-γCD包接体を摂取した群ではCoQ10摂取量は5分の1であるにもかかわらず、 VO2@75%HRmax上昇率の平均値は3.75%となり、 CoQ10-γCD包接体の摂取による明確な持久力の向上が確認された。

本研究成果により、高い生物学的利用能を有するCoQ10-γCD包接体は、スポーツニュートリションとして持久力向上や疲労回復を示すサプリメントやドリンクなどの開発に有用であることが示されました。

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