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アレルギー疾患に対する難消化性デキストリンの効果

皆さんは、アトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー患者が日本などの先進諸国で増加していることは、ご存知でしょうか?

『免疫系の正常な発達には適度に微生物にさらされる(微生物曝露の)必要があり、先進諸国は発展途上国に比べて衛生環境がいいためにアレルギー疾患が多い』という衛生仮説がStrachanによって提唱されています。

そこで、ここでは、プレバイオティクスとしてのαCD以外の幾つかの難消化性デキストリンによるアレルギー疾患の“予防”と“改善”の双方の効果に関する報告を紹介します。尚、プレバイオティクスについてはコラム①をご参照ください。

先ずは、難消化性デキストリンであるフルクトオリゴ糖(FOS)とガラクトオリゴ糖(GOS)によるアトピー性皮膚炎の“予防”効果について・・・・・・

新生児の腸内細菌叢は、出生時に産道を通過する際に母体から受け継がれ定着します。そして、母乳中に含まれるオリゴ糖がビフィズス菌の増殖を刺激し、母乳哺育児の腸内はビフィズス菌が優勢になります。それに対して、人工乳哺育児の場合はビフィズス菌とともにE.coliBacteroidesなどからなる多彩な細菌叢が形成されます。疫学調査結果ではビフィズス菌がアレルギー発症に対して抑制的に働くことが示されていますので、人工乳に難消化性デキストリンを添加することがアレルギー疾患の予防策の一つにならないか、と実際に検討されたEUの報告があります。

難消化性デキストリンであるFOS/GOS(10/90)混合物を人口乳に添加し乳児に与えたところ、糞便中のビフィズス菌数と乳酸菌数の増加がみられ、有機酸組成も母乳哺育児と同様になるとの結果でした。

そして、イタリアではアトピー疾患発症リスクを持つ乳児を対象にして、FOS/GOS混合物のアレルギー抑制効果を実際に検証しています。アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息の既往歴を有する父親あるいは母親を持つ新生児259名による大掛かりな臨床試験です。FOS/GOS混合物0.8gを100mL人口乳に添加したもの、そして、対照として難消化性ではないマルトデキストリンを添加したものを6ヶ月間自由摂取させ、生後、6ヶ月時のアトピー性皮膚炎発症率を比較したところ、対照群では23%(24/102)であったのに対し、FOS/GOS群では9.8%(10/104)で、統計的にも有意に発症率が低いことが確認されました(p=0.014)。さらに、6ヶ月齢でFOS/GOSとマルトデキストリンのどちらの摂取も中止し、2歳時で追跡調査が行なわれました。その結果、アトピー性皮膚炎、反復性喘息、および、アレルギー性じん麻疹の発症率は、2歳時の対照群(68名)において、それぞれ、27.9%、20.6%、10.3%に対し、FOS/GOS混合物群(66名)では、それぞれ13.6%、7.6%、1.5%と有意に低く、難消化性デキストリンのアレルギー疾患予防効果がはっきりと示されました。(図1)

図1. 難消化性デキストリン摂取によるアレルギー疾患発症率の低下作用(生後6ヶ月齢、及び、2歳時)

図1. 難消化性デキストリン摂取によるアレルギー疾患発症率の低下作用
(生後6ヶ月齢、及び、2歳時)

難消化性デキストリンの“予防”効果はハッキリとしましたので、次に、難消化性デキストリンによるアトピー性皮膚炎の“改善”効果です・・・・・・

これは日本での検討結果です。松田らは、50名のアトピー性皮膚炎患者(0~23歳、平均年齢4.32歳)に難消化性デキストリンであるラフィノース(1歳以下、1g/日; 3歳以下、2g/日; 6歳以下、3g/日;成人、6g/日)を6週間経口摂取し、皮膚炎の症状を観察しました。その結果、著効22例(44%)、有効16例(32%)、無効12例(24%)、増悪0例(0%)であり、αCDと同様の効果が観られています。尚、ラフィノース投与により糞便中のビフィズス菌が増加することは報告されています。この点でもαCDと同様の結果です。(図2)

図2. αCD摂取によるビフィズス菌の増殖効果

図2. αCD摂取によるビフィズス菌の増殖効果

また、金子らは、31名の成人のアトピー性皮膚炎患者(17~36歳、平均年齢25.6歳)に難消化性デキストリンであるメリビオース(6g/日)を12週間経口投与し、症状の改善と末梢血中の炎症細胞の好酸球数の有意な低下を観察しています。(好酸球数が低下することで抗炎症効果を確認できます。)尚、この検討でも糞便中のビフィズス菌量は増加していました。

以上の幾つかの報告から、腸内の細菌叢におけるビフィズス菌の増殖がアレルギー疾患の“予防”さらには、“改善”に関与し、その増殖には、フルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラフィノース、メリビオース、αCDなどの様々な難消化性デキストリンが有効であるが示されています。

そして、“難消化”特性の点から言えば、難消化性デキストリンの中でも、αCDは環状であることから、短鎖脂肪酸への最も“ゆっくり”と変換されますので、αCDが、腸内を長時間に渡って酸性条件に保ち、ビフィズス菌に有利な条件を維持、増殖できる最も優れた難消化デキストリンだと考えられます。

コラム① プレバイオティクスとは

まずはプロバイオティクスを知る必要があります。プロバイオティクスとは腸内細菌叢(腸内フローラという)のバランスを改善することで人に有益な作用をもたらす微生物をいいますが、狭義には、その微生物を含むヨーグルトや乳酸菌飲料などの食品をプロバイオティクスということもあります。そこで、プレバイオティクスですが、小腸内で消化酵素によって分解されず、大腸内でプロバイオティクスの餌になり善玉菌を増やし、腸内環境を整えるもので、難消化性デキストリンや食物繊維が代表的なものです。

コラム② シンバイオティクスとは

プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂ると効果的で、その両方を含む食品をシンバイオティクスといいます。しかし、その食品の保存中にプレバイオティクスがプロバイオティクスの餌になることからシンバイオティクスの製品化はこれまで困難でした。しかし、プレバイオティスのαCDは乳酸菌やビフィズス菌の含まれる食品中でも安定性は高く、シンバイオティクス食品製造のために注目されています。

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