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2017.7.12 掲載
ノルディックウォーキングは燃焼効率(エネルギー消費量)を20%高める!
ノルディックウォーキングと標準的なウォーキングと比較して、自覚的な運動強度に変化がないにもかかわらず、男女ともにノルディックウォーキングの場合に酸素消費量とエネルギー消費量、心拍数、最大心拍数の上昇が確認されています。これは米国のテキサスのChurchらの研究グループの2002年の研究報告です。
Field Testing of Physiological Responses Associated With Nordic Walking Research Quarterly for Exercise and Sport Vol. 73, No. 3, pp.296-300
Timothy S. Church, Conrad P. Earnest, and Gina M. Morss
被験者は男女11名ずつの合計22名で、男性は平均年齢33.8歳、女性の平均年齢27.2歳で参加者全員の平均年齢30.5歳による検討です。
特に、ノルディックウォーキングの酸素消費量とエネルギー消費量は通常のウォーキングと同じ歩行速度において比較したところ、男女ともに20%も高いことが判明しました。(P < 0.001)これは1日に30分歩く体重70kgの人にとっては10,600kcalものエネルギー消費量の差が生じている計算になります。
このように、ウォーキングの際、上半身の筋肉を使うとカロリー消費の向上がみられます。さらに、ウォーキングポールを使用することは歩行の安定性を高め、運動負荷を低減できますので、高齢者や整形外科学的に制約のある方々にとってノルディックウォーキングはすばらしい運動だといえます。