痛風と関節リウマチとクルクミンとプロポリス|株式会社シクロケムバイオ
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痛風と関節リウマチとクルクミンとプロポリス

痛風と関節リウマチの違いをご存知でしょうか? どちらも関節の痛みや腫れ、発赤といった症状がありますが、細かく見ると症状にも原因にも治療法にも違いがあります。

痛風とリウマチの症状の違い

症状においては、痛風の痛みは片方の足のつま先や関節に突然現れますが、炎症性の関節リウマチは体の両側の関節に痛みが現れます。しかし、どちらにも痛みを感じる部分には腫れ、発赤、熱感の症状を伴うことがあります。

痛風とリウマチの原因の違い

痛風の原因は、肉や内臓、魚、甲殻類、ビールなどプリン体を多く含む食品を多く摂取することによって引き起こされます。太った若い成人男性の発症リスクが高いようです。

一方、関節リウマチは、その多くは遺伝的要因による自己免疫疾患で、症状の出現ははっきりと分かっていませんが、ウイルス感染や喫煙習慣などが関わっている場合も多いようです。関節リウマチは60歳以上の高齢者、そして、男性よりも女性の方に発症リスクが高いようです。

痛風とリウマチの治療法の違い

関節リウマチの場合は完治が難しく、重症度に合わせてジクロフェナクNaなどの治療薬を代表として抗リウマチ薬、抗炎症剤、ステロイド製剤が処方されています。一方、非ステロイド系抗炎症剤やアロプロノールといった抗通風薬が処方されますが、プリン体を含む食品やアルコールの摂取を制限することも有効です。

関節リウマチとクルクミン

関節リウマチにはクルクミン摂取が有効であることを示した論文があります。

A Randomized, Pilot Study to Access the Efficacy and Safety of Curcumin in Patients with Active Rheumatoid Arthritis (関節リウマチ患者に対するクルクミンの有効性と安全性のためのランダム化パイロット研究)B. Chandran et al., PHYTOTHERAPY RESEARCH (2012) Published online in Wiley Online Library DOI: 10,1002/ptr.4639

被験者は関節リウマチ患者45名(男性7名、女性38名、平均年齢47.88歳)であり、ランダムに15名ずつ、グループ①クルクミン500mg、グループ②クルクミン500mg+ジクロフェナクNa50mg、グループ③ジクロフェナクNa50mgの3グループに分けて1日2回、8週間摂取してもらうという関節リウマチの改善効果の試験を行ったところ、治療薬のジクロフェナクNaよりもクルクミンの方が痛みを消去する効果のあることが判明しました。

図1. 関節リウマチに対するクルクミンの改善効果(痛み)
図1. 関節リウマチに対するクルクミンの改善効果(痛み)

また、C反応性蛋白(CRP)は、体内で炎症が起こっているときに血中に現れる血清タンパクですが、血中CRPに関しては、ジクロフェナクNaには全く効果がなく、クルクミン処方にのみ顕著なCRP減少効果(有意差P < 0.05)がありました。

図2. 関節リウマチに対するクルクミンの改善効果(CRP)
図2. 関節リウマチに対するクルクミンの改善効果(CRP)

尚、この研究で使用したクルクミンはBCM-95という通常のクルクミン製剤と比べて7倍の吸収率を持つ吸収性製剤です。ただ、BCM-95に比べてγオリゴ糖包接体は10倍高い吸収性を有していますので、γオリゴ糖包接体であれば、500mgの10分の1の50mgを摂取することで同様の効果が得られると考えられます。

痛風とニュージーランド産プロポリスCAPE30+

一方、痛風の予防・改善に有効な機能性栄養素にはコーヒー酸フェネチル(CAPE)という機能性成分を特異的に含有するニュージーランド産プロポリスがあります。その詳細については下記の『今、注目していること』をご参照ください。
ニュージーランド産プロポリスに痛風の予防・改善効果あり

痛風とクルクミン

また、最近の研究報告(2020年)でクルクミンに尿酸低下作用のあることが示されていますので、クルクミンは原因の異なるリウマチと痛風の双方に有効であることが明らかになっています。
クルクミンによる高尿酸血症マウスの尿酸低下と肝腎保護作用に関する研究【JST・京大機械翻訳】