• HOME
  • 最新研究成果
  • 今、シクロケムが注目していること
  • 自社論文
  • CDの応用分野
  • 世界のCD食品規制
  • CDのホスト・ゲスト対応表
  • 会社概要
  • お問い合わせ
最新研究成果
アスタキサンチン-γCDの吸収性向上に関する研究

for English page

※本研究成果は2014年9月12日(金)、第31回シクロデキストリンシンポジウム(9/11~12、島根県民会館(島根)にて開催)において発表されました。

背景

当社ではシクロデキストリン(CD)の包接機能を利用して、機能性成分の水溶性、安定性、バイオアベイラビィティなどを向上させる技術を有しております。それらの成果は化粧品、食品等の様々な分野で広く利用されています。最近では高いアンチエイジング作用を有する『アスタキサンチン』という成分に注目し、それをγ-シクロデキストリンで包接することで安定な粉末の作成に成功しました。現在、健康食品・機能性化粧品素材を目指した機能評価を行っており、γCD包接によりアスタキサンチンの抗酸化活性や、マウスに摂取させることで運動持久力が向上することを明らかにしています(※詳しくは、当社ホームページの最新研究成果「第8回」および「第48回」をご参照下さい。)。
また、このアスタキサンチン含有油-γCD複合体粉末では、アスタキサンチンの吸収性が向上することもヒト試験にて確認されています(特開2008-291150)。そこで今回は、吸収性の向上のメカニズムを調べるために、人工腸液に対するアスタキサンチン-γCDの水溶性を評価しましたので報告します。

アスタキサンチン(Ax)

アスタキサンチンは、カロテノイド骨格を有し、その両端の環状構造部分にケトンと水酸基を有するキサントフィルである。

生物中では両端の水酸基が脂肪酸とエステル結合した構造で存在し、藻類(Hematococcus pluvialis)の場合では、ジエステル型(15%)、モノエステル型(80%)、フリー型(5%)となっている。また、甲殻類などではタンパク質と結合したカロテノプロテインとして存在している。これは黒っぽい青灰色であるが、加熱によってタンパク質分子が変性してアスタキサンチンが遊離すると本来の赤色を呈する。

期待される効果

抗酸化作用/脳機能改善作用/眼精疲労予防作用/動脈硬化抑制作用/抗炎症作用/美肌作用

人工腸液(FeSSIF)の組成

FeSSIF
タウロコール酸ナトリウム 15mM
レシチン 3.75mM
酢酸 144mM
水酸化ナトリウム pH 5に調整
塩化ナトリウム 173mM
塩化カルシウム 5mM

M. Vertzoni, et al. (2004)
E. Jantratid, et al. (2008)

※実験ではブランク溶液としてFeSSIFからタウロコール酸ナトリウムとレシチンとを除いた緩衝液も使用した。

試験方法

結果:人工腸液におけるAxの水溶性

<Fig. 1>

人工腸液におけるAxの水溶性は、Axオイルと比較してAx-αCD複合体で約5倍、Ax-γCD複合体で約14倍の上昇が認められた。

まとめ

コエンザイムQ10やクルクミンの場合と同様に、アスタキサンチン-γCD粉末が高い経口吸収性を示す要因として、γCD包接による腸内でのアスタキサンチンの水溶性向上が示唆された。

相談コーナー

ご質問やご相談がございましたら、以下のジャンルからお問い合わせをお願いいたします。

  • CD、CD包接体はこちら
  • 受託製造についてはこちら
  • 出張セミナーについてはこちら