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その3. 抗糖化

このシリーズでは、ヒトケミカルの様々な効能を、さらにバックアップできる機能性成分について紹介していきます。今回は老化の原因としての糖化に焦点をあてます。最近では、酸化とともに糖化が老化の原因として注目されています。そこで、ここでは生体内タンパクの糖化を防ぐための、ヒトケミカルとフィトケミカルの組み合わせを紹介します。

ヒトケミカルの中では、R-αリポ酸(RALA)が抗糖化作用物質として知られています。RALAはドイツにおいて糖尿病治療薬として使用されています。

一方、フィトケミカルの中にも様々な抗糖化作用物質が知られています。その中でも最近最も注目されている物質が、カラマツから抽出されるジヒドロケルセチン(DHQ)です。

まず、ビトロ試験です。牛血清アルブミン水溶液(1mg/mL)にグルコース(100mM)とフルクトース(100mM)を加え、さらに、各種ポリフェノールを抗糖化物質として加えて37℃で7日間放置した後、最終糖化産物(AGEs)の蛍光度を測定した結果、ジヒドロケルセチン(DHQ)はケルセチン、ルチン、カテキンなどの他のポリフェノール類に比べて高い抗糖化活性を持っていることが示されました。(図1)

図1. 各種ポリフェノール類の抗糖化活性の評価 (Planta Med 77, 196-204(2011)より改変

図1. 各種ポリフェノール類の抗糖化活性の評価
(Planta Med 77, 196-204(2011)より改変)

さらに、ヒト臨床試験によってⅡ型糖尿病患者20名にカラマツ抽出物(DHQ含有)120mgを毎日血糖降下剤とともに3ヶ月間投与した結果、図2に示すようにHbA1cは有意に減少することが確認できています。(P<0.05)

図2. II型糖尿病患者による臨床試験 (シブラックスカタログより改変)

図2. II型糖尿病患者による臨床試験
(シブラックスカタログより改変)

しかしながらDHQは脂溶性であるため、生体吸収性が低いといった問題があります。そこで、脂溶性物質の吸収性を高めるために利用できるγ-シクロデキストリン包接化技術を用いると、CoQ10やクルクミンなどと同様に溶解度が向上すると同時に、生体吸収性が高まるとことが判明しています。(図3、図4)

図3. DHQ-γ-CD包接体、DHQ-γ-CD混合物、DHQの溶解度曲線

図3. DHQ-γ-CD包接体、DHQ-γ-CD混合物、DHQの溶解度曲線

図4. DHQ-γ-CD包接体、DHQ-γ-CD混合物、DHQの生体利用能

図4. DHQ-γ-CD包接体、DHQ-γ-CD混合物、DHQの生体利用能

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