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2017.4.17 掲載
寿命延命物質と知られるレスベラトロールの美容効果とは(1)
ワインに含まれるレスベラトロールがサーチュイン遺伝子を活性化することでDNAの損傷を防止し、寿命延命につながるという実験結果が2006年にネイチャーに発表され、その後、NHKでも取り上げられたことからレスベラトロールは一気に有名になりました。そのネイチャーの論文では「高カロリー食で育てられた中年マウスにレスベラトロールを与えたところ、インスリン感受性が高まり、AMPKやPGC-1αの活性が上がった」と報告されています。 しかし、動物実験で用いた量は人に対しては毎日20g(ワイン200リッター)摂取しなければならないことになりますので、実際にはワインよりもレスベラトロールを高濃度に含有する飲料やサプリメントの開発が必要と考えられます。
このシリーズでは『寿命延命物質と知られるレスベラトロールの美容効果とは』というタイトルで4回に渡って、レスベラトロールとその二量体であるグネチンC(レスベラトロール分子二つが結合した物質)の“寿命延命”や“抗肥満・抗糖尿病”などの健康増進効果だけではない“美しくなるための”美容効果について紹介します。