骨の健康について(1)圧迫骨折はコラーゲンの悪玉架橋が原因
突然の圧迫骨折はなぜ起るのでしょう?
骨を構成しているのはコラーゲンとカルシウムです。コラーゲンの重量比は20%ですが容積としてみるとカルシウムとほとんど同じ、つまり、50%を占めています。圧迫骨折は、このコラーゲンが糖によって悪玉架橋している(糖化している)ことが原因なのです。老化や糖尿病、さまざまな生活習慣病で、コラーゲンは悪玉架橋し、錆びた鉄のように黄色くなり、その結果、骨は硬くもろくなっていくのです。
コラーゲンの悪玉架橋を防ぎ、正常なコラーゲンを維持するためには、ビタミンB1やαリポ酸などの糖代謝作用物質の摂取、さらには、αリポ酸による糖代謝作用を補助するコエンザイムQ10(CoQ10)と同時に摂取することがオススメです。
また、コラーゲンを作って良好な骨を再生する為には、コラーゲンペプチドなどのコラーゲン原料が必要なのですが、コラーゲンペプチドの吸収性は分子量に関わっておりますので、低分子化して吸収し易くしたものを摂取する必要があります。さらには、ビタミンB2やB12、葉酸の摂取とともに、コエンザイムQ10やビタミンCなどの線維芽細胞や骨芽細胞の活性化成分の補給が必要となります。
このような日頃の予防が、突然の圧迫骨折が起こらないようにするためには重要なのです。
圧迫骨折から寝たきりにならないように気を付けましょう。代替医療・予防医学を目的として米国は高齢者に対してサプリメントなど健康機能性食品を積極的に摂るように薦めていますが、その米国人と比較して、日本人の寝たきり老人の数は約5倍です。米国の人口は日本の約3倍ですので、日本人の寝たきりになる確率は、なんと15倍ということになります。日本人は、病気になって治すのではなく、病気にならないよう気を付け、そして、自分だけでなく家族の負担もなくすよう心がけましょう。