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サイクロパワーマヌカハニー

その2. 更年期障害における抗肥満作用、脂肪低減作用そして、骨の健康増進作用

口腔や喉のケアに有効なニュージーランドのマヌカハニーが注目されています。声が仕事の生命線となるような歌手や芸人など有名人に認められ、ラジオやテレビ番組で何度も取り上げられるようになり、にわかに認知度が高まっています。このシリーズではそのマヌカハニーの効能をさらに高めたサイクロパワーマヌカハニーについて紹介しています。

マヌカハニーには他の蜂蜜にはない食物メチルグリオキサール(MGO)という抗菌物質が含まれており、口腔細菌やピロリ菌に対する抗菌作用が知られております。一方、環状オリゴ糖であるαシクロデキストリン(αCD)にも抗菌作用(正確には溶菌作用)があることから、双方の抗菌作用を活かす目的でαCDによるマヌカハニーの粉末化とその利用方法を検討し、相乗効果による強力な抗菌活性が得られることが分りました。そこで、この粉末を“サイクロパワーマヌカハニー”と名付けました。

前回は、黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌、ヘリコバクター・ピロリ菌に対するサイクロパワーマヌカハニーのすばらしい抗菌作用を紹介しました。

今回は、女性の更年期障害のモデルマウスを用いたサイクロパワーマヌカハニーによる健康増進作用を検討し、今年報告されたKatsumataらの学術論文(International Journal of Food and Nutritional Science 2015)を紹介します。

女性は閉経後、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌低下が原因で、体重増加や体内に蓄積する脂肪量の増加、骨減少による骨粗鬆症など、いわゆる、更年期障害に陥りやすくなります。卵巣摘出マウスは閉経後の更年期障害に伴う疾患モデルとして利用されています。

コントロールとして見せかけの手術(シャムオペという)を行ったマウス群、普通の餌を自由摂取した卵巣摘出マウス群、5%のサイクロパワーマヌカハニーを配合した餌を自由摂取した卵巣摘出マウス群、10%のサイクロパワーマヌカハニーを配合した餌を自由摂取した卵巣摘出マウス群の4群に分け、餌を与え始めて9週間後、血液、子宮、盲腸、大腿骨を採取し評価しています。

更年期障害の女性と同様に餌を自由摂取した卵巣摘出マウスは、コントロールのシャムオペマウスに比べ明らかな体重の増加が確認されましたが、サイクロパワーマヌカハニーを配合した餌を自由摂取した卵巣摘出マウス群では、その体重の増加は有意に抑制されています。(図1)

図1. サイクロパワーによる卵巣摘出マウスの体重の増加抑制作用

図1. サイクロパワーによる卵巣摘出マウスの体重の増加抑制作用

さらに、卵巣摘出マウスは餌の自由摂取によって脂肪も有意に増加していきますが、5%~10%のサイクロパワーマヌカハニーを餌に配合すると、その脂肪増加も有意に抑制されることが確認されています。(図2)

図2. サイクロパワーによる卵巣摘出マウスの脂肪の増加抑制作用

図2. サイクロパワーによる卵巣摘出マウスの脂肪の増加抑制作用

次に、骨粗鬆症予防効果の評価結果を紹介します・・・・

と、その前に、骨粗鬆症について理解を深めるために骨代謝に関する『まめ知識』を得ておきましょう・・・・・・

骨は、図3に示すように、破骨細胞が骨を壊し(骨吸収という)、骨芽細胞が骨を作る(骨形成という)ことを繰り返しており、1年間に20~30%が新しい骨と入れ替わっています。

図3. 破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成

図3. 破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成

骨粗鬆症は、骨吸収が骨形成を上回る骨量の減少によって起こるのです。つまり、破骨細胞が骨を破壊することによって骨量が減少するのですが、その際に産生されるC-テロペプチドというタンパク質(CTx)が骨吸収マーカーとして、骨粗鬆症における治療効果のモニタリングや骨量変化の測定に利用されています。

では、評価結果です。

コントロールのシャムオペマウスと比較して、通常の餌を自由摂取した卵巣摘出マウスの骨吸収マーカーであるCTxは有意に増加しています。(図4)しかし、サイクロパワーマヌカハニーを配合した餌を摂取した卵巣摘出マウスの場合、CTxの増加は有意に抑制されていることが分りました。

図4. サイクロパワーによる卵巣摘出マウスのCTx産生抑制

図4. サイクロパワーによる卵巣摘出マウスのCTx産生抑制

以上のように、サイクロパワーマヌカハニー摂取による健康増進効果として、美人ホルモンと呼ばれている女性ホルモン、エストロゲンの分泌低下に伴う更年期障害を回避できる可能性が高いことが判明しました。

尚、このサイクロパワーマヌカハニーの健康増進効果は抗菌物質のMGOによるものではなく、マヌカハニーに多く含まれるケルセチン、ケンフェロール、ルテオリン等のポリフェノールによるものであり、環状オリゴ糖のスーパー難消化性デキストリンであるαシクロデキストリンによって、さらに、これらのポリフェノール類の機能性が向上したためと考えられます。

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