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シクロデキストリン包接によるオルトジヒドロキシイソフラボンの溶解性向上
上梶友記子、中田大介、平松直人、寺尾啓二
日本農芸化学会 2021年度大会、仙台(2021.03.18-21).
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Bioactivities in Honeybee propolis and its active ingredients Caffeic Acid Phenethyl Ester (CAPE) and Artepillin C (ARC)
Renu Wadhwa, Ashish Kaul, Yoshiyuki Ishida, Keiji Terao, Sunil C. Kaul
International Conference on Biotechnology for Sustainable Agriculture, Environment and Health (BSAEH-2021) (2021.04.04-08).
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Human cell culture-based characterization of antistress and antiaging activities in Lipoic Acid
Ashish Kaul, Yoshiyuki Ishida, Keiji Terao, Renu Wadhwa, Sunil C. Kaul
The 3rd International Seminar on Smart Molecule of Natural Resources (ISSMART) (2021.08.25-26).
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α-シクロデキストリンの合成乳化剤による腸管細胞障害からの保護効果
南里亜由美、近本啓太、古根隆広、寺尾啓二
日本応用糖質科学会2021年度大会(第70回)(2021.09.01-02).
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シクロデキストリンシンポジウム
プレバイオティクスとしてのα-シクロデキストリンが及ぼす健康増進効果
近本啓太、吉川豊、古根隆広、岡本陽菜子、森采美、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
我々はこれまでに通常食摂取時においてα-CDの摂取が盲腸内のSCFAs量を増加させ、腸内Lactobacillusの割合を増加させることを報告したが、α-CD摂取による健康増進効果について研究されていない。本研究は、α-CD摂取による健康増進作用を検討し、その結果、α-CDの摂取が腸内環境の改善を介して食事中のカルシウム吸収を増加させ骨強度を増加させること、便秘を改善すること、腸内免疫を増強すること、腐敗産物の産生量を減少することを明らかにした。
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シクロデキストリンシンポジウム
酪酸菌(Clostridium butyricum MII-588)とα‐シクロデキストリンの組み合わせによる新シンバイオティクス
上野千裕、古根隆広、滝澤穣、石田善行、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
酪酸は、免疫機能を向上させる重要な腸内細菌代謝物である。Clostridium butyricum MII-588(CBM)は、酪酸産生能を有するプロバイオティクスであるが、大腸で酪酸を作るためにはプレバイオティクス(Pre)が必要である。本研究では、CBMにおけるα‐シクロデキストリン(α-CD)の資化性や、併用による黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用について検討した。検討の結果、α-CDは、他のPreと比べて高い酪酸産生性を示した。また、これらを併用することによって抗菌性が向上した。
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シクロデキストリンシンポジウム
食用合成乳化剤の腸管細胞傷害に対するα-シクロデキストリンの抑制作用
南里亜由美、近本啓太、古根隆広、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
スクロース脂肪酸エステル(SE)などの食用合成乳化剤の過剰摂取は腸管上皮細胞を傷害すことが報告されている。CDsは管腔内に脂肪酸を取り込む包接作用を有していることから、SEの脂肪酸部位を包接し、腸管上皮細胞の傷害を抑制する可能性がある。本検討では、SE誘発性細胞傷害に対するCDsの抑制作用および他の他の水溶性食物繊維との比較検討を行った。その結果、α-CDは SE誘発性細胞傷害を有意に抑制した。一方で、他の水溶性食物繊維では抑制が認められなかった。
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シクロデキストリンシンポジウム
過酸化脂質の腸管細胞傷害に対するα-シクロデキストリンの抑制作用
長谷川莉沙、近本啓太、古根隆広、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
過酸化脂質は揚げ物などの食品に含まれており、食品由来の過酸化脂質は腸管細胞に対して酸化ストレスや炎症を誘導し、細胞死を導くことが知られている。そこで不飽和脂肪酸の過酸化によって生成される主なアルデヒドである4ヒドロキシノネナール(4-HNE)と4ヒドロキシヘキソナールを用いて過酸化脂質による細胞傷害性とそれらに対するα-シクロデキストリン(CD)の添加作用を検討した。その結果、α-CDは4-HNEによる細胞傷害を抑制した。
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シクロデキストリンシンポジウム
口腔ケアにおけるマヌカハニーαオリゴパウダーの機能性評価
上野千裕、古根隆広、石田善行、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
これまでに、マヌカハニーとα-シクロデキストリン(α-CD)を組合せた粉末(MAP)は、歯周病原因菌Porphyromonas gingivalisに対してそれぞれ単独の場合よりも高い抗菌効果を持つことを報告している。本研究では、P. gingivalisのバイオフィルム形成ならびに口臭原因物質の一つであるメチルメルカプタン産生に対するMAPの効果について評価した。その結果、マヌカハニーやα-CD単独と比較して、MAPはバイオフィルム形成を抑制し、メチルメルカプタン産生を抑制することを見出した。また、ヒトの口臭におけるMAPの低減作用についても報告する。
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シクロデキストリンシンポジウム
α-シクロデキストリンを用いたキウイフルーツプロテアーゼの安定化
森采美、石田善行、中田大介、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
運動や美容、健康の向上にタンパク質の摂取は不可欠であるが、過剰摂取したタンパク質は体内で消化されずに腸内環境の悪化を引き起こす。キウイフルーツに含まれるアクチニジンと呼ばれるプロテアーゼは、タンパク質の消化を促進し、効率的なタンパク質の分解と吸収に寄与することが知られている。本研究では、キウイフルーツとα-CDを組み合わせた粉末を調製し、プロテアーゼ活性を評価した。その結果、α-CDはキウイフルーツの凍結乾燥におけるプロテアーゼ活性の低下を抑えることが分かった。
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シクロデキストリンシンポジウム
米ぬかポリコサノールのα-シクロデキストリンによる人工腸液における溶解度改善
大西麻由、上梶友記子、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
ポリコサノールは米ぬかに含まれる機能性成分で、運動能力やストレス耐性の向上、小型LDLコレステロールの低減作用や肝機能の改善などの効果を示すことが知られている。しかし、ポリコサノールは水溶性が非常に低いため吸収性が低くなっている。本研究では、シクロデキストリン(CD)による腸管吸収性の改善を目的として、CDを用いたポリコサノール包接体の調製と腸液への溶解度を評価した。 その結果、α-CDによりポリコサノールの溶解度が向上することが分かった。
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シクロデキストリンシンポジウム
水酸化イソフラボンの溶解性におけるシクロデキストリンの効果
上梶友記子、中田大介、平松直人、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
発酵大豆抽出物から精製される水酸化イソフラボン(ODI)は抗糖化食品素材として近年注目されている。しかし、ODIは水への溶解性が低く、ODIに対するシクロデキストリン(CDs)の影響に関してはほとんど報告例がない。本研究では、CDsとの包接体形成がODIの溶解性に与える影響について検討した。生体吸収性の指標として有用な人工腸液に対するODIの溶解性を評価したところ、γ-CD包接体を用いた場合に溶解性の向上が認められた。
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シクロデキストリンシンポジウム
コーヒー酸フェネチル-γ-CD包接体摂取による脳機能改善効果
石田善行、ワダワ・レヌー、カウル・スニル、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
ニュージーランド産プロポリスは抗がん活性など多様な生理活性を示す化合物として知られているコーヒー酸フェネチル(CAPE)を特徴的に含んでいる。これまでに、CD包接によるCAPEの安定性および人工腸液における水溶性を評価した結果、CAPEの安定化および人工腸液における水溶性向上についてγ-CDが適していることが報告されている。本研究では、CAPEによる神経細胞分化誘導、さらにin vivoにおけるCAPE-γCD摂取による脳機能改善の評価を行った。
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シクロデキストリンシンポジウム
モノクロロトリアジノ化β-シクロデキストリンを利用した可動型反応点をもつポリロタキサンの簡便な調製
木村円香、石田善行、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
代表的な超分子であるポリロタキサン(PR)の研究は、近年画期的に行われている。PRのCD同士を架橋することでできる可動架橋点を有するネットワークポリマーは、高い伸張性や強靭性を有しており、幅広い分野での応用が期待されている。本研究では、反応性に富んだモノクロロトリアジノ化β-シクロデキストリン(MCT-β-CD)を環状分子としてPRに組み込み伸張性や強靭性を有するゲルを得たことで、より簡便な方法で可動型架橋点構造を有するポリロタキサンの調製が可能であることを見出した。
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シクロデキストリンシンポジウム
モノクロロトリアジノ化β-シクロデキストリンを用いた不溶性ポリマーの簡便な合成とその浄水効果の検討
秋田知己、石田善行、寺尾啓二
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
近年、活性炭などでは除去効率が悪い微少な水質汚染物質に対する新たな浄水手段として、不溶性のシクロデキストリン(CD)ポリマーが注目されている。しかしながら、そうしたCDポリマーの研究報告のほとんどはβ-CDを用いたものであることから、今回我々は、より空洞径の小さなβ-CDをポリマー中に組み込むことで、幅広い汚染物質に対応できる浄水用ポリマーの合成を試みた。実際にはモノクロロトリアジノ化β-CDとポリアリルアミンから簡便に合成される不溶性ポリマーにα-CDを導入した。得られたポリマー中のα-CDの存在を確認するため、α-CDと親和性の高いヨウ素をゲストとして吸着能を評価した。
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シクロデキストリンシンポジウム
イソプレン構造を有する化合物とγ-シクロデキストリンの包接複合体の単結晶X線構造解析
小川法子、鈴木淳雅、上梶友記子、石田善行、安永峻也、寺尾啓二、山本浩充
第37回シクロデキストリンシンポジウム(オンライン)(2021.09.02-03).
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Study on Mongolian Flaxseed Oil α-Cyclodextrin Complex for reducing small dense LDL cholesterol
Keiji Terao
International Symposium on Access to Mongolian Bioresources (2021.09.21).
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亜麻仁油-αシクロデキストリン包接体のsmall dense LDL-cholesterol低減作用に関する検討
古根隆広、近本啓太、橋本優希、吉川豊、森采美、木村円香、寺尾啓二
第43回日本臨床栄養学会総会・第42回日本臨床栄養協会総会 第19回大連合大会(2021.10.02-03).
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イオン化ポテンシャルによるテトラヒドロクルクミンの抗酸化作用の評価
池田浩人、大波多友規、中島梨恵、堤広之、藤澤雅夫、安楽誠、平山文俊、寺尾啓二
第57回熱測定討論会(2021.10.27-29).