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その6. R-αリポ酸

この『脳機能改善のための栄養素について』シリーズについては、「その5.」を最終章としたつもりだったのですが、最近、αリポ酸の天然型であるR-αリポ酸の脳機能改善に関する学術論文が2報ありましたので、ここに紹介します。何れも2013年に発表されたもので、その一つは『血管の病』である脳血管性認知症に対するR-αリポ酸の効果であり、もう一つは『脳の病』であるアルツハイマー型認知症に対するR-αリポ酸の効果です。尚、『血管の病』と『脳の病』の違いについてはこのシリーズの「その1.」をご参照ください。

その一つ目の論文は、『血管の病』に対するR-αリポ酸の効果を検討した学術論文です。イタリアのTomassoniらのグループの報告です。International Journal of Molecular Scienceに2013年2月に発表されています。この検討は、WKYラット(Wistar Kyoto Rat)(20週齢)をコントロールの健常ラットとして用い、SHRラット(Spontaneously Hypertensive Rat)(20週齢)を高血圧自然発症(脳血管障害モデル)ラットとして用い、飼育期間30日毎日、それぞれのタイプのαリポ酸を腹腔内注射して行なわれています。結果はTBARS、免疫組織化学、画像解析によって評価しています。

先ず、過酸化脂質の評価のためTBARS(コラムを参照してください。)を測定しました。

R-αリポ酸投与によってのみ、脳血管障害を持つSHRラットの酸化ストレスが有意に軽減されることが判明しました。その一方で、S体やラセミ体では有意な効果はまったくみられませんでした。(図1)

図1. R-αリポ酸投与による酸化ストレスの低減効果(TBARS)

次に、グリア細胞線維酸性タンパク質(GFAP, glial fibrillary acidic protein)による評価です。

脳は神経細胞に加え、グリア細胞や血管内皮細胞などによって構成されていますが、脳虚血や頭部外傷などの疾患時には、アストロサイト(星状膠細胞)やミクログリアといったグリア細胞が著しく活性化することが知られています。脳の損傷、認知症、プリオン病、多発性硬化症などの神経疾患があるとアストロサイト内にGFAPの発現が増加することが知られています。よって、前頭灰白質や海馬CA1などのGFAPサイズを調べれば、どの程度、脳が損傷しているかがわかることになります。図2に示しますように、GFAPサイズの評価結果、R体のαリポ酸を投与したSHRラットの脳のGFAPサイズは有意に減少していました。その一方で、R体と同量のS体やラセミ体の場合、GFAPサイズは拡大しており、非天然型の物質であるがゆえの脳疾患を悪化させる危険性が示唆されました。画像1と画像2もご参考にしてください。この結果は、R体は認知症の改善に働き、ラセミ体やS体は認知症の悪化につながることを意味しています。

図2. αリポ酸R体投与によるSHRマウスのGFAPサイズの減少と
S体およびラセミ体投与によるGFAPサイズの増加

画像1 前頭灰白質におけるGFAPサイズ変化

画像2 海馬CA1におけるGFAPサイズ変化

二つ目の論文は、『脳の病』に対するR-αリポ酸の効果を検討した学術論文です。こちらは米国の南カリフォルニア大学のSanchetiらのグループの報告です。PLOS ONEに2013年7月に発表されています。この研究は、カリフォルニア大学のLaFerlaらによって開発されたアルツハイマー病(AD)モデルマウス(3xTg-AD mice)を用いて検討されています。このマウスは約4か月齢から神経細胞内のアミロイドβが蓄積し、記憶力低下が生じてきます。

なお、こちらの研究はR体のαリポ酸の効果のみを実証しており、ラセミ体やS体投与との比較はされておりませんので、結果のみを示させていただきます。

ADモデルマウスに対して、0.23%のR-αリポ酸ナトリウム塩 水溶液を飲ませた試験群と水のみを飲ませたコントロール群(どちらもに4週間、自由摂取)よる比較が行われています。その結果、①R-αリポ酸は、ADによる脳内へのグルコース取り込み能低下を改善しました。②R-αリポ酸は、脳細胞のPI3K/Akt経路を活性化し、GLUT3及びGLUT4の膜移行を促し、GSK3βを不活性化しました。このGSK36の不活性化は、Aβ蓄積が引き起こす神経毒性が抑制されていることを示唆しています。③R-αリポ酸は、ADによって低下したニューロンのシナプス応答を改善しました。

これら二つの報告例から、R-αリポ酸はアルツハイマー型認知症脳血管性認知症の両者に対して効果が期待できるのと考えられます。

コラム TBARS検査とは

過酸化脂質反応の最終産物を定量化することで生体内の脂質の過酸化の度合いが評価できる。その最も一般的に利用されている検査がTBARS検査(チオバルビツール酸反応性物質検査)である。生体内における過酸化脂質の発生と消去に関する検討において過酸化脂質測定法として汎用されている。

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