マヌカαオリゴパウダー(6)低GI食品
マヌカαオリゴパウダーのシリーズ第6弾です。このシリーズ、(1)では、黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌、ヘリコバクター・ピロリ菌に対するマヌカαオリゴパウダーのすばらしい抗菌作用、(2)では、女性の更年期障害のモデルマウスを用いたマヌカαオリゴパウダーによるに健康増進作用である骨粗鬆症予防効果と抗メタボ効果、そして、(3)では、マヌカαオリゴパウダーによる腸内環境を左右する善玉菌と悪玉菌の増減による腸内環境改善作用、(4)では、美容効果、(5)では、抗酸化物質であるシリング酸メチルの抗作用と抗炎症作用について説明してきました。
最終回の今回は、マヌカαオリゴパウダーの低GI値について紹介します。
恒例で、その前に、GI値についての基礎知識、簡単にわかりやすく説明しておきます…
GI値とは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)値の略です。食後の血糖値の上昇度を示す指標、つまり、食品中の炭水化物の吸収されやすさを表す指標として使われている値です。摂取2時間後までに血液中に入るグルコースの量を測ったものです。
GI値は図1に示すように、食後の血中グルコースの変化において測定開始時のラインから上の曲線下面積の比に100を乗じたもので定義しています。ブドウ糖が基準食品で、GI値は100です。血糖値の変化は個人差や日毎に変動があるために10名~12名の被験者に対して複数回測定することが国際基準として推奨されています。
2003年、WHOから『肥満、2型糖尿病の発症リスクを低GI食品が低減させる』という論文が発表されたことから、その後、多くの研究者が注目し、食品メーカーも食物繊維が多く、エネルギー密度の少ない、低GI食品の開発が進められるようになりました。
今や低GI食品は、現代人に急増している肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームの予防と改善の観点からも見直されるようになっています。
そのような中、GI値を低減できる食物繊維として、難消化性デキストリン(難デキ)が注目されています。食品や飲料に難デキを5g加えると『糖の吸収を抑える』や『脂肪の吸収を抑える』などと表示できることから、機能性表示食品の開発には多くの食品メーカーが採用しています。
難デキの中でも、α-シクロデキストリンという特別な“スーパー難消化性デキストリン(スーパー難デキ)”があります。このスーパー難デキは5gでなくて、2gで同様な効果(血糖値上昇抑制、中性脂肪、コレステロール低減)が得られるのです。
通常の難デキは、主食を摂った時の炭水化物に含まれるデンプンからのグルコースの吸収阻害をしてくれるのですが、このスーパー難デキはデンプンだけではなく、間食に、砂糖の多く含まれる甘いものを摂った時にも、砂糖からのグルコースの吸収阻害をしてくれるのです。つまり、主食、間食、どちらの場合にも血糖値上昇抑制効果を持っているのです。(図2)
そのスーパー難デキであるα-シクロデキストリンとマヌカハニーを組み合わせたマヌカαオリゴパウダーのGI値がニュージーランドのOtago大学で測定されました。
一般のはちみつのGI値は84であり、高GI食品(70以上)のカテゴリーに入るのですが、マヌカハニーはGI値65であり、中GI食品(56~69)です。でも、低GI食品(55以下)ではありません。しかし、α-CDと組み合わせたマヌカαオリゴパウダーのGI値はなんと18でした。(図3)
このGI値は大豆、きのこ、海藻、緑黄色野菜といった食品と同等の最も低いGI値の食品のカテゴリーに入っています。(図4)
GI値 | 食品 |
---|---|
100 | ブドウ糖(グルコース) |
90-99 | フランスパン |
80-89 | コーンフレーク、ハチミツ |
70-79 | フレンチフライ、ポップコーン、白米 |
60-69 | 砂糖(ショ糖)、サツマイモ、大麦パン、マヌカハニー |
50-59 | キウイ、バナナ、そば、うどん |
40-49 | ブドウ、桃、イチゴ、人参 |
30-39 | リンゴ、西洋ナシ、ヨーグルト |
20-29 | グレープフルーツ、サクランボ、牛乳 |
10-19 | 果糖、大豆、きのこ、海藻、緑黄色野菜 |