α-シクロデキストリンには、さらなる効果が…
米国で脚光を浴びるダイエット効果
肥満大国の米国では、ダイエットは国民的な関心事であり、多種多様な関連製品が販売されているのは周知の通りです。近年、米国でも大きな話題を集めている製品のひとつに、「α-シクロデキストリン」があります。
北アメリカ肥満研究学会での発表が記載された『ブライトリックストゥデイ(2006発行)』にも、α-シクロデキストリンの摂取による減量効果の報告が取り上げられています。
たとえば、とくにいままでの食事を変えないで、α-シクロデキストリンを1日3回、計6gを3年間取り続けたことで、体重が267ポンド(121kg)から223ポンド(101kg)へと20kgの減量に成功した人が、昔のぶかぶかのズボンをもった写真入りで登場。最初は体重の減少は穏やかでしたが、つづけていくうちに減量効果が著しく確認されるようになったそうです。また、多くの被験者でα-シクロデキストリンの摂取により、動物実験のデータ同様に、血液中のレプチン(肥満ホルモン)の値が明確に減少することが紹介されています。
α-シクロデキストリンは脂肪と結合して包接体をつくり、そのまま大腸を通過し排泄されることがわかっていますが、α-シクロデキストリン1gにつき、食物中の脂肪を重量で9倍の9gも取り込むことになります。したがって、α-シクロデキストリンを1日当たり6g摂取すると、1日当たり食事から54gの脂肪を効率よく除去できる計算になります。米国人男性の普通食では、1日当たりの平均的な脂肪摂取量は100gほどですから、その半分を除去できるわけです。ちなみに1gは9キロカロリーですから、脂肪54gは[54g×9キロカロリー=486キロカロリー(ほぼ500キロカロリー)]に相当します。
体重の減少を望む場合、論理的にいえば食事を減らすか、運動量を多くすることが求められます。しかしながら、米国人のおよそ70%は、特別に食事制限をしたり、運動を多くしたりするように生活スタイルを変えることに強い抵抗を感じて実行できないといいます。それだけにα-シクロデキストリンは、生活を変えることなく摂取するだけで、体重減少効果が期待できるというのですから、好評を得ているのも当然といえるでしょう。
日本でもダイエット効果が評判に
日本でも、α-シクロデキストリンを摂取することで、体重の減量に成功したケースが多数報告されています。
5名の被験者に対して、α-シクロデキストリンを1ヶ月にわたり、1日当たり5g摂取してもらい、摂取前と摂取1ヶ月後の体重を比べたデータがあります。
- 10代女性(165cm)
…体重87kg → 85kg(2kg減) - 20代女性(173cm)
…体重74.2kg → 72kg(2.2kg減) - 30代男性(180cm)
…体重125kg → 118kg(7kg減) - 40代男性(172cm)
…体重75.7kg → 73kg(2.7kg減) - 50代女性(160cm)
…体重72.2kg → 70.4kg(1.8kg減)
そして、被験者たちから体験談が寄せられていますが、そのうち、いくつかを紹介することにします。
10代女性(体重87kg → 85kg)は、
と感激の弁。
20代女性(体重74.2kg → 72kg)は、
とさらに期待を膨らませます。
ちょっと説明すると、α-シクロデキストリンの摂取開始から2~3日は、腸内細菌による分解生成物によって腸管内が刺激を受けるため、腹鳴、腹部膨満感などが起こり、腹痛を伴う場合があります。これは一過性であり、腸内細菌がα-シクロデキストリンに馴染むとこうした症状は発症しません。
30代男性(体重125kg → 118kg)は、
と振り返ります。
50代女性(体重72.2kg → 70.4kg)は、
と感想を述べています。
アレルギー疾患の改善にもすぐれた効果
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息など、アレルギー疾患をもつ人たちから、α-シクロデキストリンを摂取したところ、驚くほど良好な改善効果が認められたという体験談も数多く報告されています。
4人の気管支喘息の症状を示す被験者に対して、2ヶ月にわたり、毎日睡眠前に、α-シクロデキストリン5gを100mlの水に溶かして飲んでもらい、症状の変化を報告してもらった臨床試験があります。その結果、4人全員の症状が消失し、完治が確認されました。
被験者のひとりである男性47歳(会社員)からの報告を、ここに紹介します。
そんなときに出会ったのが、α-シクロデキストリンです。ミネラルウォーター100mlにα-シクロデキストリン5gを入れ、撹拌して溶かし、睡眠前に飲むようにしました。2ヶ月後には、喘息の発作は起こらなくなっていました。以来、喘息はまったく現れる様子はありません。もちろん、今現在は、医薬品を服用していません。さらにありがたいことに、喘息のほかに、便秘も解消しました。
仕事が営業なものですから、飲酒の機会が多く、タバコも吸っているんですが…、健康のことをもっと考えなくてはいけないでしょうね。喘息のためにできなかったスポーツを、これからはやってみたいと張り切っています」
と、10年来の喘息がすっかり完治したことで、好きな運動も再開できる喜びを告げて、最後を結んでいます。
血糖値上昇抑制効果
α-シクロデキストリンに血糖値上昇抑制効果のあることを発見したのは、(株)シクロケムとシクロデキストリン関連の世界的な企業である米国ワッカー社です。α-シクロデキストリンが水溶性・難消化性で、食物繊維であることに着目したのがきっかけでした。この発見と同じ2003年に、シクロケム社の関連会社では、血糖値が気になる糖尿病患者やその予備軍、体重の気になる肥満者に向けて健康食品の販売を開始しています。
水溶性食物繊維としてのα-シクロデキストリンは消化されることなく小腸に届き、糖質(ブドウ糖)に対して腸からの吸収をブロックし、その吸収スピードを緩やかにします。また、α-シクロデキストリンはそもそも環状オリゴ糖ですから、同じ仲間ということで、腸内のほかの糖質も一緒になって、小腸を通り過ぎていってしまうことがあります。
このように、α-シクロデキストリンは糖質の腸からの吸収を阻害したり、糖質を道連れにして体外への排泄を促したりするため、α-シクロデキストリンを摂取しない場合と比べて、血糖値の上昇が抑制される効果を示します。
実際、α-シクロデキストリンを摂取している人たちからも、糖尿病の予防・改善にとてもいい効果がもたらされているという報告が数多くあります。
59歳の男性(千葉県在住)は
とのことです。
また44歳の男性(東京都在住)も、
といいます。
すでに糖尿病を発症している人たちにも、α-シクロデキストリンを摂取することで、素晴らしい効果を体験しているケースが少なくありません。
74歳の女性(岡山県在住)は、
と報告しています。
83歳の女性(北海道在住)は、
といいます。
飽和脂肪酸の選択排泄効果
α-シクロデキストリンは健康に悪い飽和脂肪酸(動脈硬化などの原因となる悪玉コレステロールのもと)と体に必要な不飽和脂肪酸の化学構造の違いにより、飽和脂肪酸だけを包接して体外に排泄させ、不飽和脂肪酸は包接しにくいことで、体に吸収させるという素晴らしい効果があります。