会社案内:企業理念

シクロデキストリンに惚れ込んで日本総代理店を起業

私がシクロデキストリンと出会ったのは1986年、京都大学大学院工学研究か博士課程を終了後に就職した、世界的な化学品メーカー『ワッカーケミー社ミュンヘン本社』においてでした。当時、純粋なβ−デキストリンや、α、β、γ、3種の混合物は大量生産されていましたが、純粋なα−シクロデキストリンとγ−シクロデキストリンの量産は実現されていない状況にあり、当社の生化学分野の研究者であるゲーハート・シュミット氏の研究成果が待たれていました。

ついに1990年、彼はα、β、γ、3種すべてを選択的に合成する方法の開発に成功します。1999年7月、会社は満を持して、原料のトウモロコシの大産地であり、もっとも安価で入手できる米国・アイオワ州エディビレに、α、β、γのシクロデキストリンが選択的に製造できる最大規模の生産工場を、世界で唯一cGMP対応の設備を導入し、開設します。そして、2006年3月、シクロデキストリン工場として、世界で唯一のFDA(米国・食品医薬局)認可工場となり、「食」の安全と安心への真摯な取り組みが認められています。

私は就職して2年目に、関連会社の『ワッカーケミカルズイーストアジア株式会社』に移っていましたが、2002年、青天の霹靂というか、思いがけない申し出を受けることになります。それは、ドイツの『ワッカーケミー社』が日本法人を終わらせ、各事業部を独立させるに当たり、私に、シクロデキストリン事業部を含むファインケミカル部門を引き受けないかというものでした。検討すればするほど、改めて、この可能性に富む物質に強く魅かれ、独立・起業することを一大決心。それで誕生したのが、『ワッカーケミー社』の日本総代理店であり、日本で唯一、α、β、γの天然型シクロデキストリンすべてを取り扱っている『株式会社シクロケム』です。

『株式会社シクロケム』の名前は、“シクロ=環状”と“ケム=化学”から成る「環化学」に由来するものです。なお、シクロデキストリン(環状オリゴ糖)は、ブドウ糖が6〜8個連なって「環状」になっており、化学構造をみると、二重の「環」になっています。惚れ込んだシクロデキストリンのシンボルの意味合いからも、社名に“シクロ=環状”をいかしたというわけです。