寺尾啓二STORY
幼少期~学生時代
小学校1年生の時、戦車の砲塔の絵を長方形に書いたところ、友達に砲塔は丸いと言われ、長方形の角に少し丸みを入れたところ、その絵を見て友達は絶賛してくれたという経験があります。この時から他人の意見を取り入れることの大切さを私は学びました。小学校4年生の時、算数の計算問題20問の試験がありました。20問、解けた順に列に並んで、先生に採点してもらうのですが、何事もスローな私は、ほぼ列の最後でした。それまでも、学校の成績は下から数えた方が早かったです。しかし、前に並んだ友達にはすべて正解の人がいなかったのです。それは人生で初めて私が1位となった瞬間でした。そこからスローだけど正確、これが私にあったスタイルなのだなと学びました。
小学校の成績は中位、中学校の成績は前から3分の一程度、地元の普通科高校にギリギリで入れた程度でした。高校1年時は180人中後ろから20番程度、しかし、2年生になったとたん、突然、成績は前から20位になっていました。この頃、不思議な自分に気付き、最終的に京都大学で工学博士を取得するまでになっていました。