基礎編
シクロデキストリン(環状オリゴ糖)ってなに?
シクロデキストリンの働き
αとβとγ、それぞれの特徴
α、β、γの世界的な安全評価
α、β、γ、それぞれの大量生産が可能に
一般的な4つの包接方法
α-CDには、さらなる効果が…
米国で脚光を浴びるダイエット効果
日本でもダイエット効果が評判に
アレルギー疾患の改善にもすぐれた効果
血糖値上昇抑制効果
飽和脂肪酸の選択排泄効果
γ-CDにもこんな効果が…
コエンザイムQ10の弱点を克服するγ−CD
CoQ10包接体(包接化CoQ10)の様々な効果
応用編
注目のCD用途分野
食品・化粧品分野への応用
化粧品分野への応用
生活用品用途編
医農薬用途編
環境用途編
化学修飾・化学反応編
ナノ超分子編
シクロデキストリンを使った商品例
寺尾啓二・株式会社シクロケムバイオの論文・資料リスト
寺尾啓二・株式会社シクロケムバイオの書籍リスト
寺尾啓二・株式会社シクロケムバイオの学会発表論文と招待講演リスト
寺尾啓二・株式会社シクロケムバイオの特許リスト
2010年シクロケムの成果
2011年シクロケムの成果
2012年シクロケムの成果
2013年シクロケムの成果
2014年シクロケムの成果
2015年シクロケムの成果
2016年シクロケムの成果

シクロデキストリンとは?:応用編

シクロデキストリンの最新技術がまとめられた「シクロデキストリンの応用技術」(シーエムシー出版、監修:寺尾啓二、小宮山真、2008年2月発行)より抜粋

食品・化粧品分野への応用

1.機能性食品、化粧品素材の安定化

健康食品に対する“不安”とシクロデキストリンによる“安心”確保
日本の国民総医療費は30兆円を突破し破綻の一歩手前にある。そんな中でサプリメントなどの健康食品、代替医療の普及は大変好ましいことである。しかしながら、現在日本で出回っている健康食品は、安心して摂取できるものばかりとは言い難い。その大きな原因は、医薬品と違い、健康食品は製品化において安全性評価を厳密にしているかどうか不明である点にある。つまりは、鍵となる活性成分の光、熱、酸素などに対する安定性や、製剤中で他成分との反応によって分解促進されるような配合禁忌性などを厳密に評価検討された上で製品化されているかが重要である。残念ながら、これらを全く考慮せず、話題となっている人気素材を複数配合している製品も多く見られる。その結果、店頭に並ぶ頃には活性成分が分解し大幅に低減していたり、ひどい場合には分解物が毒性を持ち、逆に健康を害することも充分に考えられる。また、CoQ10のように脂溶性で凝集しやすく、空腹時ではほとんど吸収されないものや、逆にαリポ酸のように空腹時でなければ吸収されないものもあるため、単純に一緒に配合して双方を同時に吸収される理想のサプリメントとなりえない場合も多い。
こうした不安から安心を確保する1つの手法として、CDを活用して活性成分を分子レベルで包み込む(包接)方法が非常に有効であることを、多くのエビデンス(科学的根拠)で確認している。また、複数の活性成分をそれぞれCDで包接体とすることで、配合禁忌を回避し、同時に空腹時、食後に関わらず体内吸収を高めることができる。
例えば、年齢と共に減少し、日々の食事では補うことが難しい活性成分を体内に取り込んで初めてサプリメントの意味をなすが、体内に吸収されなければ気休めに過ぎず、当然体感も期待できない。メーカーはこれら安定性や体内吸収性などの情報(データ)を一般消費者に対しても提供する時代が来つつある。
下記に一例を記す。

各種機能性食品、化粧品素材のCDによる安定性改善
(1)コエンザイムQ10 (γCD)
(2)α−リポ酸 (γCD)
(3)レチノール (ビタミンA)(γCD)
(4)α−トコフェロール (ビタミンE)
(5)メナキノン (ビタミンK2)
(6)ファルネゾール ― イソプレノイド類の安定化 ―
(7)リノール酸 (ビタミンF) ― 遊離不飽和脂肪酸類の安定化 ―
(8)不飽和脂肪酸トリグリセリド類
(9)クマザサ成分、クロロフィル色素 ― 色素の安定化 ―

2.αシクロデキストリンの物性と生体機能改善

α−CDの基本的物性
(1)水溶性
(2)低粘度
(3)低吸水性
(4)難消化性
(5)過酷条件下での高い安定性
(6)乳酸菌によるCD類、難消化性デキストリンの資化

α−CDの健康改善機能
(1)体重減少効果、中性脂肪低減効果、コレステロール減少効果
(2)動物実験による検証ヒトによる検証
(3)血糖値上昇抑制作用
(4)アレルギー疾患治癒効果
    α−CDによるマウスを用いたIgE抗体産生抑制
    ヒト臨床試験によるアレルギー疾患治癒効果

3.γシクロデキストリンによる生物学的利用能の向上

各種CDの水溶性の比較

γCDの安全性

γCDの消化性

包接現象と薬理活性物質の特性改善について
(1)γCDによる生物学的利用能の向上について
(2)コエンザイムQ10
(3)コエンザイムQ10の特長と問題点
(4)コエンザイムQ10の生物学的利用能の改善
(5)血管拡張剤シナリジン(Cinnarizin)の生物学的利用能の改善
(6)心機能改善に有効なジゴキシンの生物学的利用能の改善
(7)抗うつ薬、塩酸フルオキセチンの生物学的利用能の改善
(8)ビタミンK2の安定化と生物学的利用能の改善
(9)オクタコサノールの生物学的利用能の改善
(10)テストステロンの生物学的利用能の改善

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