酪酸菌(Clostridium butyricum)
酪酸菌(Clostridium butyricum)は、ぬか漬けやヒトの腸内に存在する善玉菌です。芽胞を形成するため胃酸や熱などに強く、腸まで届いて、短鎖脂肪酸の一種であり免疫調整作用などを持つ酪酸*1や、抗酸化作用などを持つ水素ガス*2を産生する特徴を持っています。
酪酸菌(Clostridium butyricum)には、腸内フローラを改善する効果や免疫を調整する機能、感染防御作用、抗ガン作用などの健康効果が報告されています*1。
また、酪酸菌(Clostridium butyricum)は、プレバイオティクスをエサに酪酸や水素を産生しますが、その酪酸や水素産生量において、αオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、グァーガム加水分解物が酪酸菌(Clostridium butyricum)のプレバイオティクスとして特に優れており、その中でもαオリゴ糖が最も優れていることが報告されています*3。
酪酸菌(Clostridium butyricum)の健康効果
- 腸内フローラを改善する効果*1
- 酪酸産生効果*1
- 水素産生効果*2
- 免疫調整効果*1
- 感染防御作用*1
- 抗ガン作用*1
*1:M.K. Stoeva et al., Gut Microbes, 13(1), e1907272 (2021)
*2:J.J. Seppälä et al., Int J Hydrog Energy, 36(17), 10701-10708 (2011)
*3:井上國世監修, 機能性糖質・糖類の技術と市場, シーエムシー出版 (2023)