ヒシエキス
ヒシエキスは、一年草の浮葉植物であるヒシの仲間トウビシの果皮から得られるポリフェノールが豊富なエキスです。
ヒシエキスには、美肌作用や抗糖化作用*1、血圧低下作用*1、食後血糖値の上昇抑制作用*2、育毛作用*3、頻尿予防効果に関係する前立腺肥大の改善作用*4、抗酸化作用*5などが報告されています。
さらに、ヒシエキスは体内の脂肪細胞が分泌している生理活性物質であるアディポネクチンの増加効果を持つことが報告されています*6。アディポネクチンの低下はガンや肥満、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病に関連すると考えられています。そのためアディポネクチンの増加効果を持つヒシエキスは抗ガン効果や抗肥満効果が期待されます。
また、糖尿病の指標となるHbA1cが高い人は認知症の発症割合が高いことが報告されていますが*7、ヒシエキスには食後血糖値の上昇抑制や抗糖化作用、抗酸化作用などの機能があるため、糖尿病性の認知症予防作用も期待できます。
- 美肌作用*1
- 抗糖化作用*1
- 血圧低下作用*1
- 食後血糖値の上昇抑制作用*2
- 育毛作用*3
- 前立腺肥大の改善作用*4
- 抗酸化作用*5
- アディポネクチンの増加効果*6
*1:Takeshita et al., Glycative Stress Res., 4(4), 299-316 (2017)
*2:Takeshita et al., Glycative Stress Res., 3(3), 124-132 (2016)
*3:JP2020029420A
*4:Fujita et al., Int. J. Mol. Sci., 24(14) 11765 (2023)
*5:Adkar et al., Adv. Pharmacol. Sci., 2014 959830 (2014)
*6:JP2019052122A
*7:Gao et al., BMC Public Health, 8 54 (2008)