クリルオイル(クリルオイル由来EPA・DHA)
クリルオイル(クリルオイル由来EPA・DHA)は、オキアミから抽出されるオイルであり、EPAやDHAが豊富に含まれます。
EPAやDHAを豊富に含む食品として魚油が知られていますが、魚油に含まれるトリグリセリド型のEPAやDHAは水に溶けにくい性質を持っています。これに対し、クリルオイルにはリン脂質結合型のEPAやDHAが多く含まれているため、水になじみやすく生体利用能(体内への吸収性)がより高いことが特徴として挙げられます*1。
脳内の多価不飽和脂肪酸の60%がDHAと言われており、DHAやEPAは脳機能の維持に深く関わっていると考えられています*2。体内に吸収されやすいリン脂質結合型のEPAやDHAが多く含まれるクリルオイルには、脳機能(記憶、注意力)の維持効果が報告されています*3。
また、膝関節に関して、クリルオイルには膝の違和感を軽減する効果が報告されています*4。この効果については抗炎症効果が関与していると考察されています。
また、男性の性機能に関して、精巣中のリン脂質結合型のDHAは精子形成に深く関わっており、リン脂質結合型のDHAを多く含むクリルオイルの摂取は精子数が増加するなどの性機能の改善に有効であることが報告されています*5(概要については、以下のリンク先*6をご参照ください)。
- 脳機能(記憶、注意力)の維持効果
(機能性表示 クリルオイル 2000mg/日(EPA 193mg、DHA 92mgを含む)*3) - 膝の違和感を軽減する効果
(機能性表示 クリルオイル 500mg/日(EPA 60mg、DHA 27.5mgを含む)*4)[膝関節に違和感のある方] - 男性の性機能(精子数の増加など)の改善効果*5
*1:Jonathan M. Kwantes et al., Journal of Dietary Supplements, 12(1), 23–35 (2015)
*2:橋本道男, 日本薬理学雑誌, 151(1), 27-33 (2018)
*3:Chizuru Konagai et al., Clin. Interv. Aging, 8, 1247-1257 (2013)
*4:渡邉博文ら, 薬理と治療, 45(6), 999-1026 (2017)
*5:韓 力ら, 脂質栄養学, 23(1), 23-28 (2014)
*6:精力維持と増強のための機能性素材(2)クリルオイル&カルニチン|株式会社シクロケムバイオ(cyclochem.com)