シスチン(L-シスチン)
システイン(L-システイン)
シスチンは、肉類(特にレバー)、卵、魚類(エビ、サケ)などに含まれる含硫アミノ酸です。
シスチン(L-シスチン)はシステイン(L-システイン)が2つ結合した形をしており、体内に取り込まれるとシステインに変換されます。
システインは肌や髪の毛、爪などに多く存在しているアミノ酸であり、これらの健康の維持に重要な役割を持っています。さらに、システインは体内で抗酸化作用を発揮するグルタチオンの材料でもあります*1。
しかし、システインはヒトの体内で作ることができないため(これを必須アミノ酸と言います)、食品やサプリメントなどで摂取する必要があります。
シスチンまたはシステインには抗酸化作用*1や抗炎症作用*1、美白効果につながるメラニン産生抑制効果*2、美肌効果*4、健康な髪を維持する効果*5などが報告されています。
また、シスチンやシステインは幸せホルモンとも呼ばれているオキシトシン*3の原料であるため、シスチンを摂取することで抗ストレス作用が期待されます。
シスチンの健康効果
- 抗酸化作用*1
- 抗炎症作用*1
- メラニン産生抑制効果*2
- 美肌効果*4
- 健康な髪の維持*5
*1:J. Yin et al., Mol Nutr Food Res, 60(1), 134-146 (2016)
*2:山岸淑恵ら, Food Style 21, 5, 1-4 (2011)
*3:W.W. IsHak et al., J Affect Disord, 130(1–2), 1-9 (2011)
*4:河崎祐樹ら, 日本栄養・食糧学会誌, 68(4), 157-163 (2015)
*5:山岸淑恵ら, 薬理と治療, 44(9), 1315 - 1319 (2016)