ビタミンD、ビタミンD包接体
ビタミンDは、サケやイワシなどの魚やキノコ類などに多く含まれており、また直射日光を浴びることにより体内で生成される脂溶性ビタミンです。
ビタミンDの主な作用は、腸管や肝臓でカルシウムとリンの吸収を促進することです*1。その他にも、筋肉を動かすための神経伝達*2や、細菌やウイルスを撃退するための免疫系を調整する効果*3などを持つことが報告されています。
また、体内のビタミンDは血清25(OH)D濃度として測定されますが、男性の性機能に関して、血清25(OH)D濃度が高い男性ほど性機能(精子の質)が高い傾向を示すことが報告されています*4。また、ビタミンDは妊娠の成立にも重要な働きを担っており、体外受精に関する研究では血清25(OH)D濃度が低いグループは高いグループに比べて妊娠率が13%低いという結果が得られています*4。
ビタミンD包接体は、環状オリゴ糖(γオリゴ糖)を用いてビタミンDを包接※した製品です。包接体にすることでビタミンDの吸収性改善が期待できます。
環状オリゴ糖の空洞に有効成分が取り込まれることを包接、環状オリゴ糖に有効成分が取り込まれたものを包接体と言います。
ビタミンDの健康効果
- カルシウム吸収の促す効果*1
- 筋収縮等に関わる神経伝達の正常性の維持する効果*2
- 免疫系の調節する効果*3
- 男性の性機能(精子の質)の改善*4
- 受精に関する機能の改善*4
包接体にすることの利点
- 吸収性改善
*1:日本人の食事摂取基準(2020年版)
*2:Pfeifer et al., Osteoporos Int, 13 187–194 (2002)
*3:Jeremy et al., J. Clin. Virol., 50(3) 194-200 (2011)
*4:鎌尾, ビタミン, 90(9), 445-447 (2016)