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栄養素バンク

マグネシウム

マグネシウムは、のりやわかめ、こんぶ等に含まれる必須のミネラル分です。

マグネシウムは生体内でリンやカルシウムなどとともに骨の健康の維持に働いており、その他にも生体内での多種多様な酵素反応に関与しています。
マグネシウムが欠乏すると低カルシウム血症や筋肉のケイレン、冠動脈のれん縮を引き起こします*1。また、マグネシウムが長期的に不足した状態が続くと骨粗鬆症や心疾患、糖尿病などの生活習慣病リスクに関係している可能性について指摘されています*1

マグネシウムには、骨の健康の維持*1や便通改善*2、生活習慣病リスクの低減*1~3、ビタミンB6との併用による月経前症候群(PMS)の予防効果*4などの効果が報告されています。
また、片頭痛患者は血中マグネシウム濃度が低い傾向があり、マグネシウムの補給は片頭痛を改善することが報告されています*5。片頭痛は脳のエネルギー不足が1つの原因であるため、エネルギー生産に関わるミトコンドリア機能が片頭痛の病因において重要な鍵を握っていると考えられています。そのため、正常なミトコンドリア機能の維持や生体内のシグナル伝達などへの影響を介してマグネシウムは片頭痛の改善に寄与したものと考えられています*5

マグネシウムの健康効果
  • 骨の健康の維持*1
  • 便通改善*2
  • 生活習慣病リスクの低減*1~3
  • 月経前症候群(PMS)の予防(ビタミンB6との併用)*4
  • 片頭痛の改善効果*5

*1:厚生労働省、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書

*2:R.L. Beckstrand et al., Evid Based Complement Alternat Med, 16(3), 181-189 (2011)

*3:Y. Kokubo et al., Clin Nutr 37(5), 1602-1608 (2021)

*4:D. Porri et al., NFS Journal, 23, 30-36 (2021)

*5:M. Fila et al., Nutrients, 13(12), 4433 (2021)

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