キングアガリクス
アガリクスKA21
アガリクスとはハラタケ属に分類されるキノコの総称です。アガリクスの中でもブラジルの露地栽培からのみ得られる種類であるアガリクスKA21(通称キングアガリクス)の健康効果が注目されています。日陰のハウス栽培などで育ったアガリクスと比べて、露地栽培によって日光下で育ったキングアガリクスにはβ-グルカンやビタミンD、鉄や亜鉛などのミネラル類といった生理活性物質が豊富に含まれています*1、2。
キングアガリクスの摂取による免疫力の向上効果(NK細胞の活性化効果)が報告されています*1、3、4。大麦由来のβグルカンがβ-(1,3 - 1,4)という構造であるのに対して、キングアガリクスに含まれるβ-グルカンはβ-(1,3 - 1,6)という構造です。このβ-(1,3 - 1,6)-グルカンはカンジダ菌など病原性真菌に含まれるβ-グルカンに近しい構造であり、体内で免疫系によって異物として認識され、免疫系は異物を排除するため活性化されます。つまり、キングアガリクスのβ-グルカンがワクチンのような働きをすることで、β-(1,3 - 1,6)-グルカンを持つ病原性真菌に対して予防的に免疫力を向上できると考えられています。(※キングアガリクス摂食の安全性は確認されています*4。)
キングアガリクスの継続的な摂取によって抜け毛・白髪の量、疲労感・全身倦怠感、眼精疲労、肩こり、四肢の冷え、日中の覚醒困難、寝起きのしやすさが改善されることが報告されています*5。これはキングアガリクスに豊富に含まれるβ-グルカンやビタミンDの生理活性によるものと推察されています。
キングアガリクスの継続的な摂取によってスポーツパフォーマンスの向上効果が期待されています*6。睡眠の質、疲労・倦怠感、食欲、便通、心理状態、集中力、感情面、筋力状態、持久力、回復といった総合的なQOLの向上効果がアスリートの全般的なコンディションの向上に寄与すると考えられます。
- 免疫力向上効果(NK細胞活性化効果)
- 抜け毛、白髪量の改善効果
- QOL向上効果(全般的なコンディションの向上効果)
*1:Ying Liu et al., eCAM, 5(2), 205–219 (2008)
*2:Andreia A.J. Carneiro et al., Food Chem, 138(4), 2168-2173 (2013)
*3:Ken-ichi Ishibashi et al., Int. J. Med. Mushrooms, 11(2), 117–131 (2009)
*4:上馬塲和夫ら, 日本補完代替医療学会誌, 12(2), 95-101 (2015)
*5:Masuro Motoi et al., Int. J. Med. Mushrooms, 17(9), 799–817 (2015)
*6:天野方一ら, 第22回 日本抗加齢医学会総会 妙録集, 269 (2022)